難病抱えるも「僕は祖父と母譲りの陽キャです」

秋山大輝
大輝さんが小学6年生のときに書いた習字「健康」がきっかけで夢が叶った!

── 大輝さんは、学生時代は活発だったそうですね。ご本人として特に印象に残っている思い出はありますか?

 

大輝さん:僕はもともと祖父と母譲りのおしゃべり好きで、陽キャなんです(笑)。いつもみんなの先頭に立って発言するタイプ。高校の文化祭では、映画『SING』の演劇で、主人公のコアラ「バスター・ムーン」を演じて歌ったりもしました。

 

転機になったのは、小学6年生の図工の時間に「健康」と書いた作品が、『第36回 肢体不自由児・者の美術展 デジタル写真展』で受賞したことです。受賞した新聞記事を見た地元のテレビ局から取材を受けました。そのテレビ番組を、ラジオ番組の関係者の方が見てくださって、自分のラジオ番組を持つことにつながりました。声を使った仕事に就くことは中学生の頃からの夢だったから、本当に嬉しかったです。

 

最初はラジオ番組のゲストに呼んでいただいて、そのご縁で僕がアシスタントをするようになり、2022年から僕がメインパーソナリティを務めるラジオ番組『秋山大輝のラジおしゃべり』(エフエム諫早)が始まりました。

 

高校1年生でラジオパーソナリティを務めるってなかなかないですよね。しかも僕は障がいがあって特別支援学校に通っていたので、レアケースだったと思います。学校側が「いいよ」って言ってくれて、すごく恵まれた環境で、貴重な経験をやりきることができ、高校時代はとても充実していました。

 

ラジオ番組は、今現在も得意のアドリブを活かしながら続けさせてもらっています。本当にありがたいことだと思っています。

「神さまがこの家族を選んでくれた」

── ご家族のみなさんからも、明るくて、とても和やかな雰囲気が伝わってきます。

 

伴子さん:私たち家族は、昔から環境に恵まれていると感謝しています。病院のお医者さん、看護師さん、学校の先生たち、デイサービスの職員さんたち、お友達、ご近所さん、本当にいろいろな人に助けてもらってきました。みなさんの助けがあって、自分たちはこうして元気でいられるって、子どもたちもわかってくれていると思います。

 

大輝さん:2022年から母と講演をすることを始めて、当時から僕に関するエピソードをたくさん聞いてきましたが、僕が生まれてからこの20年、いろいろ迷惑をかけたかもしれないけれど、すごくありがたいと一番に思っています。妹にも感謝しています。僕にとっては、とても大事な家族です。

 

神さまがこの家族を選んでくれたんだろうなと思います。この家族だからこそ、僕はこうして元気に過ごせているんだろうなと、本当に思いますね。

 

取材・文:たかなしまき 写真:秋山伴子