焦ってくだした判断が過酷な状況を招いた

手術後、最初の夕食の写真

── 選択ミス?どういうことでしょう。

 

小島さん:先生から「鼻と喉を別々にやる方も多いですが、どうしますか?」と聞かれたんです。でも当時は娘の入学式なども控えていて慌ただしい時期でした。「何度も入院するより、一気に済ませたい」と思い、「一緒にお願いします」と即答したんです。その決断が、のちに過酷なダウンタイムを招くことになりました。

 

── 鼻の中の骨を削り、喉も切る。かなり大掛かりな手術ですよね。恐怖心はありませんでしたか。

 

小島さん:今考えるとそうなのですが、あの時は、この手術を受ければ、これからの健康人生が変わるかもしれないという期待が大きかったんです。

 

鼻だけの手術なら日帰りでできる場合もあるそうですが、私は1泊させてもらいました。知人から、鼻の手術後に詰めた綿を取る時「気絶するくらい痛かった」と聞いていたので、術後のほうがむしろ不安だったんです。

 

── 懸念されていた術後はいかがでしたか。

 

小島さん:目が覚めた瞬間から、鼻がパンパンに腫れ上がっていました。鼻には大量の綿が詰められ、空気を通すための管も血で固まって機能しません。絶え間ない鼻血が続き、しばらくはガーゼを替え続けました。

 

ですが、それ以上に喉の痛みが壮絶でした。私の場合、喉の切除した部分は縫合せず、傷口が露出した状態で自然に治るのを待つしかありませんでした。数日経つと切り取った傷口が白く変色し、喉の上の全体が巨大な口内炎のようになりました。

 

── 鼻には綿が詰まって息ができず、のどは巨大な口内炎のような状態…。想像するだけでも壮絶です。

 

小島さん:口呼吸しかできないので、息を吸うたびに空気が傷口に当たり、乾燥して真っ赤に腫れ上がるんです。それが痛いのなんの…。加湿器をフル稼働させて、使い捨てマスクの内側に濡れた脱脂綿を仕込んだ自作のマスクをつけてなんとか耐えるしかありませんでした 。

 

食事もお粥しか食べられません。ネットで勧められていたアイスクリームもしみるので、スポーツドリンクをストローで吸って喉の奥へ直接流し込んでいました。強い痛み止めを2週間飲み続けたため、お腹もくだしました。術後2か月半が経った今も、喉の違和感は完全には消えていません。