「食の緑化運動」と「停滞期は成功」の心得
── ほかにも工夫されていることはありますか?
彦摩呂さん:もうひとつ、自分の中でルールを作りました。グルメリポートのとき、コメントが終わって、「オッケーです」って撮影カメラが止まると、箸を置くようにしたんです。それまでは、グルメリポートを始めて35年以上、一つひとつの料理を全部完食していました。1日に3件4件と食レポの仕事が入っているなかでそれをやってしまうと、どうしても体重増加は避けられなかった。これからも元気に仕事を続けるために、やめる決意をしました。
ただ、残すのはやっぱりもったいないから、マネージャーやスタッフさんたちに、小皿に分けて食べてもらうように。そのおかげで、マネージャーは10キロ太って、「彦さんの現場は太る」と言われたんですけど。とはいえ、美意識の高い彼はその後、ジョギングと筋トレを頑張って、今までで一番スリムな体型を手に入れたんですけどね。

── 仕事だって健康あってこそですもんね。プライベートの食事も気をつけていらっしゃるそうですね。
彦摩呂さん:自宅では「緑化運動」ってことで、野菜中心の食生活にしています。おいしい食べ物って、だいたい茶色で、カロリーが高いんですよ。だから家では、緑色の野菜を優先。炭水化物も減らしていて、どうしてもお米が食べたくなったら、雑穀米を食べています。
ミネラル類も、なるべく自然な食べ物から栄養を摂取して。りんご酢のソーダ割をたまに飲んだりして、疲れを溜めすぎないように気を遣っています。睡眠も大事ですね。
あと、ストレスは大敵。もちろん、停滞期ってあるんです。でもね、「体重キープは成功」なんです。そう思ったら気持ちがラクになると思うんですよ。逆に、体重が変わらないことでイライラしたり、ストレスが溜まったりすると、脳が甘いものを摂るように体に働きかける場合があるみたいで。ストレスから満足感を得ようとするから、食べたいという欲求が生まれるんだそうです。
だから、体重が減ってなくても、「体重キープは成功」と思っておく。そうするうちに、また次の減りやすい時期がやってきますから。僕の場合は、体重がそんなに減ってないときも、筋肉量が増えて、体脂肪が減っていることもあるんです。だから体調はどんどんよくなっているなと感じます。
──「停滞期は成功」と思えば、なんだか気がラクになりますね。
彦摩呂さん:そうなんですよ。僕の場合は、それで1か月2キロずつ減らすのがちょうどいいペースなんです。あまり一気に減らそうとすると、リバウンドするから。何度も失敗してきたから、無理は絶対にしないと決めて、ちょっとずつのペースを守っています。マネージャーやまわりのスタッフも、僕のペースを大切にしてくれていて感謝しています。