「どんなコスプレにも対応する」と話題になった異色の気象予報士・穂川果音さん(40)ですが、「これでいいんだろうか」と常に自問自答していたそうです。自分が思い描いた未来と180度違う現実に葛藤を抱えながらも、与えられた環境を受け入れ、強みに変えていけるまでの道のりとは。
「資格取得も仕事ゼロ」の現実に、考え方を変えた
── 約2年の受験勉強を経て、2009年3月にみごと気象予報士の資格を取得されました。すぐにキャスターの仕事は決まったのでしょうか。
穂川さん:全然、仕事は決まらなかったんですね。むしろ資格がなくてもチャレンジできるようなお仕事のほうが多かったんです。思えば、当時は女性の気象予報士が活躍する場面がまだ少なかったことも影響していたのかもしれません。

── どちらかと言えばアナウンサーの立場に近い女性キャスターが活躍するいっぽう、専門知識をもった女性気象予報士の活躍の場はほとんどなかったのですね。その状況に対して、どのような気持ちでしたか?
穂川さん:覚悟を持って高校時代からのモデルのキャリアを中断し、気象予報士に挑戦したのに、「資格を取った意味ってなかったのかな」って、絶望した時期もありました。そんなときに紹介されたのがレースクイーンの仕事です。当時は正直、レースクイーンって何をする仕事なのかさえ知りませんでした(笑)。でも、自分にニーズがあるならやってみようと思ったんです。
これまで、頑固に自分の意見を貫き通してきたけれど、それだと成長はないかもしれない。先輩や仕事を振ってくださる方の意見が道を開くきっかけとなるのではないか。そんなふうに考え方を変えました。