クリスマスには階段にプレゼントを置いて
── 大変な仕事ですね。
アイリさん:それ以外にも、毎年クリスマスになると、母が部屋に所属しているお相撲さん全員にクリスマスプレゼントを用意するんです。クリスマス当日、朝起きたら階段にひとつずつ手紙を添えたプレゼントが置いてあって。
── かなりマメですし、素晴らしいですね!
アイリさん:母は15歳で鹿児島から上京して芸能界に入りましたが、当初は事務所の社長夫妻の自宅に下宿していたんです。田舎からひとりで出てきて心細かったけれど、社長宅ですごく親切にしてもらえて、とても嬉しかったみたいです。当時受けた恩を形を変えて返そうと思ったのかもしれませんね。クリスマスの1か月くらい前から時間を見つけてはデパートに足を運び、毎週ちょっとずつプレゼントを買っていました。手紙も夜中までずっと書いていましたね。
── 誰に対しても愛情が溢れていますね。
アイリさん:母はいつもお相撲さんのため、私たち家族のために動いてくれて、すべてのベースに愛があったな、と大人になってから改めて感じます。私はこの家族で生まれたことが人生最大のハッピーだと思っていますが、誰に対しても親切で愛情溢れる母を見て育ち、本当に感謝しています。私も結婚して家族を持ちましたが、母から受けた愛情や強さを自分の家族にも受け継いでいきたいと思っています。
取材・文:松永怜 写真:アイリ