ようやく描けた家族3人の未来
── お子さんは海外でも羽ばたいて活躍して欲しいという願いと、ご主人が背負ってきた背番号にちなんで、「瑛翔(えいと)」と名付けたそうですね。今年でもう3歳になります。ご主人はどんな父親ですか?
早川さん:スタジアムでサッカーをする主人をよく見せるのですが、そんな姿を見て、まだ幼いですが息子も少なからず尊敬しているんじゃないかなと思いますね。主人は子どもとたくさん遊んでくれるいいパパです。
── 早川さんご自身は、母親になって何か変化したと感じることはありますか。
早川さん:気持ちの面で少し穏やかになったような気がします。学生の頃までは「楽しいことがない」とか「つまらなくて嫌だ」とよく思っていましたけど、今は自宅で家族とただ一緒に過ごすことだけでも幸せを噛みしめる毎日です。
── お子さんにはどんなふうに育ってほしいですか。
早川さん:サッカーをやりたいなら嬉しいですが、自分が好きなこと、やりたいことをとことんやりきるような、そんな人生を送ってもらいたいです。
── ご主人の闘病を経て、おふたりの絆がより深まったと感じますか。
早川さん:もちろん病気にならないにこしたことはありませんが、早川史哉という人間をより理解することができたと思いますし、以前にも増して尊敬するようになりました。絆も深まったと思います。
病気になって最初は私もどう接していいかと戸惑いもありましたが、そんな経験を経て、「付き合っている人」から「人生をともにするパートナー」になっていったのかなと思います。
── 最後になりますが、早川さんご自身の今後の夢を聞かせてください。
早川さん:病気の発症後は、再発の恐れから、明るい未来を想像することが許されないように感じたこともありました。でも、結婚、出産など、人生を前向きに激変させる出来事もあり、少しずつ私も将来が描けるようになりました。最近は、家族でトレイルランニングの大会に出てみたいと思っていたり。
今後、やってみたいなと思っているのは、家族3人で何か1つのことにチャレンジすることですね。私個人としては、引き続き、主人のサポートや子育てはもちろん、学生時代や社会人になってから得た知見や経験を活かしながら、そのときトライしたいことをしっかりと実現させていきたいです。
取材・文:石井宏美 写真:早川真優 サムネイル画像:ALBIREX NIIGATA