夫の努力と妻の献身、3年7か月後に実現した「夢の続き」
── 闘病中のご主人と接するときにどのようなことを心がけていましたか。
早川さん:正直なところ、どう接するのがいいのか最初は手探り状態でした。本人が前向きな発言をしていたら「一緒に頑張ろう」と寄り添いましたが、かなり気持ちの浮き沈みがあったので、本人が落ち込んでいるときは「頑張ろうよ」と励ますような言葉をかけないようにしたり。
「頑張ろうね」と言いたいこともありましたが、本人が十分頑張っていることはわかっていたので。その時々で主人の状態にあわせて接するようにしていました。
── 早川さんの献身もあり、急性白血病と診断されて約3年7か月、2019年10月5日J2リーグ第35節鹿児島ユナイテッドFC戦で、夫・史哉さんは見事Jリーグの舞台に返り咲きます。
早川さん:復帰後も6試合はベンチで出場機会がなかったので、「明日スタメンだって」と言う主人の突然の電話には驚きました。試合当日は主人の弟と一緒にスタンドから観戦したのですが、ウォーミングアップ中からかけられるサポーターの方々の彼への声援を聞いているうちに涙が溢れてきて。病気で諦めかけたプロサッカー選手復帰という夢を果たした主人の姿を見て、すべてが夢のようだと思えた日でした。
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その後、早川史哉選手は2025年12月6日のJ1リーグ第38節FC東京戦において、通算100試合出場を達成。今年4月のセレモニーでは親子3人、ファンから大きな祝福を受けました。
取材・文:石井宏美 写真:早川史哉 サムネイル画像:ALBIREX NIIGATA