「人生をよくしたくて結婚したのに、一気に地獄に突き落とされた」。TBSの看板アナウンサーとして活躍を続けながらも、多忙な日々に「30歳を過ぎた頃には自分の未来が描けなくなっていた」という木村郁美さん。そんな折、「結婚しよう」と甘い囁きが。しかしこれが、現役アナの夜逃げ騒動まで巻き起こす壮絶な過去の入り口でした。
弱っているときに現れた「結婚を急ぐ男」

── TBSのアナウンサーをされていたとき、9本ものレギュラー番組を抱えていたとか。
木村さん:はい。四六時中働いていたように思います。やりがいがあって大好きな仕事だったからこそ、仕事にすべてをかけて気力で乗りきっていました。でも30歳を過ぎて自分の将来を考えたとき、「私、ずっとこのまま走り続けなきゃいけないのかな」という不安に襲われたんです。今の状況を変えたいけど、どうしていいのかわからない。そんな日々を送っているときに、元配偶者に会いました。
── 元配偶者(以下、A)と結婚をして、多額の結婚詐欺にあったと聞きました。
木村さん:ワインパーティーの司会をしたときに、経営者と名乗るAと出会いました。そのつながりで、その場にいた方たちと改めて食事会をしようと誘われたのですが、実際にお店に来たのはAだけで…。さらにAは、店のオーナーに「この子、僕の彼女なんです」と突然紹介したんです。まだ会って二度目のことでした。
── 強引な展開ですね…。
木村さん:当時も「この人、何!?」と驚いたんですけど、それまでそんなに強引な人が周りにいなくて。私はごく一般の家庭で育ったので、経営者と聞いてすごいと思った部分もあったんだと思います。強引さも頼もしさに映ってしまいました。
会った瞬間からAは「結婚しよう」という感じでした。押しの強さとAのペースにどんどん取り込まれていき、出会って4か月で入籍しました。弱っているときって、判断力が本当に鈍るんです。