「男女の関係はこういうものだよ」。彼からの誘いを拒み続けたものの、同意のないまま関係が進んでしまい、15歳で未婚の母となった横井桃花さん。「性的同意」という言葉が広がりを見せる昨今、それに救われる人がいる反面、ある危機感を募らせているそうです。
「拒んでいる自分の感覚がおかしいのか」

── 中学3年生の時に妊娠が判明し、15歳で母になった横井桃花さん。初めて産婦人科を受診したときは、すでに妊娠8か月。中絶できる時期を過ぎていたそうですね。なぜ受診まで時間が空いてしまったのでしょうか。
横井さん:中3の秋頃、生理が止まって吐き気もあったので、「妊娠しているかもしれない」という自覚はありました。かなり焦って自分で中絶、出産、里子について調べましたがすべて正確に理解できたわけではなくて、妊娠周期の数え方など間違えて把握していて、「まだ間に合うだろう」と思い込ませていました。しかし、何かが解決したわけではなく、不安ばかり募っていって。この世からお腹の子どもと一緒にいなくなることで、自分の罪を償えるのではないか、と混乱したほどです。
── 周囲に相談するという選択肢はありませんでしたか。
横井さん:付き合っていた彼には伝えていましたが、「調子悪いだけでしょ」と取り合ってもらえませんでした。周りの大人に知られたら「中学生のくせに」と非難される。そう思うと怖くて誰にも言えませんでした。意を決して母に打ち明け、ようやく受診したときには、すでに妊娠31週。医師から「もうおろすことはできない時期です」と告げられました。もう産む選択肢しか残っていない。むしろ、産んでもいいんだとホッとしてしまった瞬間でもありました。
── 交際が始まってすぐに関係を求められた際、横井さんははっきりと拒絶の意思を伝えていたそうですね。
横井さん:まだ中学生ですし、受験も控えた大事な時期でもあるので、「こういうことはまだ早いし、嫌だよ」とはっきり伝えていました。でも彼からは「付き合っているんだからいいじゃん」「男女の関係はこういうものだよ」と言われてしまって。
拒んでいる自分の感覚がおかしいのか、好きだったら応じるものなのか。何が正解なのか分からないまま迷っているうちに、最終的には力づくで関係を持つ形になってしまいました。