母親は、「美鈴の人生だもんね」と応援
── ご主人や実家のご家族は、荒木さんの選択についてどんな反応を?
荒木さん:彼も親も私の気持ちを尊重してくれています。私が20代のころは、「子どもがいると気持ちも変わるかもよ」と言っていた母も、私が毎日楽しそうにしているのを見て自然と考え方が変わったみたいです。「たしかにお母さんの周りにも子どもを産まないで仕事を楽しそうに頑張っている人も多い。それに、美鈴の人生だもんね」と、言ってくれました。
もし男性が産める社会で、男性側も妊娠する世界だったらどうなっていたでしょうね。それなら私も前向きに考えていただろうなと思います。
ともかく、産みたいと思う方がたくさん産めるような社会になってほしいです。お金や環境のこととか心配なく、安心して出産・子育てができる社会になるといいなと思います。
── 本当に。いまは、荒木さんのような選択をする女性も増えているように思います。
荒木さん:私の場合、人生の岐路に立ってどうすればいいか悩んだとき、「どちらを選んだ自分が好きか」を想像して選択するようにしています。そうやって選んだのが、子どもを産まずに自分の仕事や趣味、それに手に届く人たちを幸せにしていく、今の生き方でした。選んだ人生を正解にしていこうと思っています。もしかしたら私の選択は普通ではないかもしれないけれど、納得できる選択ができれば、あとになって振り返ったとき、「よかった」と思えるかなと。
それに、姉が2人子どもを産んでくれているし、友達の子どもたちもすごくかわいくて。一緒に遊びながら「この子たちが幸せに笑ってくれる未来になればいいな」と願っています。
取材・文:たかなしまき 写真:荒木美鈴