お腹を切らずに子宮を全摘できる方法があると知って
── どんな手術法だったんでしょうか?
荒木さん:「vNOTES(ブイノーツ)」という、経腟的腹腔鏡手術です。膣から内視鏡カメラや手術器具を入れて、子宮を切除する手術法で、お腹に傷が残らないともいわれていて。日本では2020年ごろから導入が進んでいるようで、早くて3日くらいで退院できるという話を聞いたんです。すぐにセカンドオピニオンの婦人科を探して、「明日診察できます」という病院を見つけて、速攻で受診しました。
すると、「vNOTESの適用範囲内ですよ」と言われて。その後、今年2月16日に子宮から高度異形成を切除する円錐切除術をしたのち、3月10日に婦人科で子宮摘出手術を受けました。
手術後は5日で退院でき、体への負担も軽くてすんだようです。摘出した子宮を見せてもらったんですが、すごくきれいな状態で出てきて。ありがたいことに術後は本当に順調で、「子宮がなくなった」とは信じられないほど。卵巣は残せたので、ホルモンバランスにも特に異常はないと言われています。
術後6日目には8000歩くらい歩けちゃって。たまに歩きすぎると、お腹あたりに筋肉痛に似た鈍痛を感じるときもありますが、痛くて歩けないという感じはなく、すっかり通常モードに戻っています。術後1か月で病院から旅行の許可も出たので、1週間、彼とスペイン旅行に行くこともできたんですよ。
── 術後1か月でスペイン旅行とは…!順調で本当によかったです。それにしても「vNOTES」という手術法は今回初めて知りました。
荒木さん:最近、都内を中心に実施できる病院が増えているみたいです。子宮の手術というと、どうしても開腹手術のイメージが強くて、まだ存在自体を知らない人も多いから、もっと広まればいいなと思っています。
あとは、がん保険は入っておくべきだなと思いました。私はたまたま30歳くらいのときに入ったんですけど、そのおかげで金銭的にも精神的にも余裕が生まれて助かりました。備えは大事だなって思いましたね。女性は30代に入った頃からどうしても婦人科系の病気になる可能性もあると聞くから、まわりの同世代の友人にも勧めています。
取材・文:たかなしまき 写真:荒木美鈴