── 学校での様子はいかがでしたか?

 

りり香さん:外国籍の生徒が多い学校だったこともあるのか、学校内では見た目で何か言われたり、不憫な思いをすることはなかったですね。教科書は、視覚障害者用に作られた、文字が拡大しているものにしてもらったし、体育もできる限り参加しました。みんなに合わせたいという気持ちが強くて、筋トレやストレッチなど一人で行えるものはもちろん、球技やダンスなど、周りを目で見る動きが必要なものも一緒にやりました。

 

ただ、学校の外、たとえば校外学習などでほかの学校の生徒と居合わせるとなかなか…。子どもってストレートじゃないですか。私のことをコソコソ話されたり、同級生から「なんで白いの?気持ち悪い」と言われることはありました。その都度、姉や友達が「なんでそんなこと言われないといけないの!」と言い返してくれて。守ってくれる人が周りにいたおかげで、「人と違うことを気にしなくていいんだな」と心強かったです。

 

家では、何かうまくいかないことがあってアルビノのせいにすると、母から「病気だから、視力が悪いからとといって、あれができない。これができないと言い訳にしない!」とキッパリ言われました。そのおかげで結果的に鍛えられたというか、精神的に強くなれたような気がしています。家族はみんなポジティブな性格だし、明るい環境で育ててもらったのはすごくよかったです。

 

── 中学・高校は特別支援学校へ進まれたそうですが、入学して間もない頃は戸惑いもあったとか。

 

りり香さん:「普通の学校に通いたかった」という気持ちが強かったです。妹は同じクラスでしたが、私の学年は特に女子がほとんどいなくて、寂しさがありました。

 

でも、支援学校に通ったことで得られた経験もたくさんあります。それまでは教室の掲示板や遠くに置いてあるものなど、みんなが見えて、私だけ見えないことがよくあって、何の話をしているかわからないことがありました。そもそも生まれてから見える世界を体験したことがないので、見える世界がわからないんですけど。

 

支援学校では生まれつき全盲の子もいれば、別の病気で見えにくさを持っている子もいて、「私だけ見えない」ということがなかったし、いろいろな人がいることも知りました。 

 

たとえば、私は見えづらさがあるぶん、聴覚が人よりも鋭いのですが、全盲の子は私よりさらに耳がよくて、音から得る情報量がすごいんです。見えづらさにもいろいろあって、私のように視力が低い弱視とは別に、視界の真ん中だけが欠けて見えづらくなる病気の子がいることも初めて知りました。