老後2000万問題が世間を騒がせた際、「もうすぐ還暦だけど貯金ゼロ」を公表して話題を呼んだ野沢直子さん。2024年に30年の結婚生活にピリオドを打ち、現在は週5回の託児所バイトなどを掛け持ちしながら、13歳年下の新夫と「第2の人生」を謳歌しています。お金に縛られず、常に“今”を遊び尽くす彼女のバイタリティの源を伺いました。
「家のローン返済のため」託児所と絨毯屋でバイト生活

── 当時59歳だった野沢さんが、著書『老いてきたけど、まぁ〜いっか。』で「もうすぐ還暦だけど貯金ゼロ」と告白されて約3年半。現在の生活はいかがですか?
野沢さん:相変わらず貯金はないですよ(笑)。24年に離婚した際、自宅を譲ってもらいましたが、ローン残債がかなりあって。1人で返済するには家計は自転車操業。
今は週5回、託児所で働いて、週1回はペルシャ絨毯屋さんで重い絨毯をめくるバイト生活です。でも、おかげで家のローンはどうにか返済できました。
── 以前から、あまり貯金をする習慣はなかったのでしょうか。
野沢さん:夫婦で積立やお金の相談をしたこともなかったし、夫の給与明細をちゃんと見たこともなかったですね。外食や旅行を頻繁にしたわけじゃないんですが、子ども3人の学費や習いごと代など、出費が多くて。全然、貯金はできなかったですね。ただ、私にとっては今でもお金がすべてじゃないというか、たいした問題じゃないと思っていて。とくに後悔してません。
──「今でも」ということは、昔からそうした考え方だったのでしょうか?
野沢さん:私が育った環境の問題かも。子どものころ、父が職を転々とした時期があって、借金を踏み倒したまま半年家に帰ってこないこともあったんです。それでも結果的にどうにかなった。その経験が染み付いているのかもしれません。また、離婚して家のローン返済は大変でしたが、子どもたちが社会人になっていたので助けてもらいましたし、去年再婚した夫のトラにもずいぶんお世話になりました。 バイトも未経験でしたが、やってみたら楽しかったですし。