あなたの不用品は、誰かの宝物かもしれない
── たしかにそれは商品の魅力を伝える場面で活きてきそうです。
緑川さん:企画をやらせていただいて私も勉強になったのですが、自分のいらないものって誰かにとっては本当に必要なものだったりするわけです。過去に「これはどうやって売ればいいの?」と悩むような、特徴や価値がよくわからないおもちゃがあって、売るのを諦めかけたことがありましたが、結果的に売れて、買った方からのメッセージで「長年すごく探していたんです。本当にありがとうございます!」と、手厚いお礼のメッセージが届いたことがありました。
モノって、その方の思い出も乗っかっていたりするので、それも商品の魅力になるわけです。ほんと、誰かのためになる可能性があるのですから自分で勝手に「売れないな」と諦めちゃダメなんですよ(笑)。なんでもそうですが、やってみないとわかりませんから。やってみるって大事ですね。
出品する側にとっても思い出があるときは、商品説明にちゃんとその思いをプラスするようにしています。誰かにとっては、ずっと探し求めていて人生を変えるぐらいのものだったりするわけです。そういう素敵な物語に出会えるのも魅力だなと思います。
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「もういらない」と捨てようとしていたものが、誰かにとっては喉から手が出るほど欲しい宝物になる。緑川さんの活動は、物の価値だけでなく、私たちの「視点」をも変えてくれます。皆さんの家にも、思い出が詰まっていてなかなか捨てられないけれど、誰かに引き継ぎたい「眠れるお宝」はありますか?
取材・文:加藤文惠 写真:緑川静香