「この人と一生いる」から事実婚でなく入籍
── つき合い始めてからは、どんなふうに距離を縮めていったのでしょう。
ヨネスケさん:それまで住んでいた新宿を離れ、彼女がお母さんと住んでいる横浜に引っ越しました。彼女の家とは徒歩で1分ぐらいの距離で、これがまた素晴らしい場所なんですよ。(高層の建物がなく)空は広いし、近くには竹林があり、小川が流れていて、蛍が飛ぶほど自然が豊か。夏には「神様トンボ」と呼ばれるハグロトンボやカモにも会える。
彼女に惚れたのが先ですが、この土地にも惚れこみましたね。「都心のそばでこんな風情のある場所があったんだ」と、感激しました。引っ越してからは、彼女の実家にもよく遊びに行って、「夕飯食べた? おいしそうだね、ちょっといただいてもいい?」「お、これおいしいねえ」なんて言いながら、お母さんとおしゃべりするうちに、すっかり仲よくなりました。
── まさにプライベート版『突撃!隣の晩ごはん』ですね(笑)。そうして2年の交際を経て、2024年7月に結婚されました。事実婚やパートナーのままという選択肢もあるなか、あえて「入籍」という形を選んだのはなぜだったのでしょう。
ヨネスケさん:最初は婚姻という形にこだわらず、パートナーの関係で十分かなと思っていたんです。でも、知り合いの弁護士さんから、「病気になったり、いざというときに、法的な配偶者じゃないとできない手続きがある」と聞いて。
たとえば、意識がない状態で手術が必要になったとき、家族と認められなければ判断に関われない可能性があると。それに、相続などの手続きでも不都合が生じることがあるとも教えられました。もしも一生この人と一緒にいると決めているなら、「パートナーじゃなくて結婚したほうがいいんじゃない?」と、助言を受けたんです。それがきっかけで、籍を入れることにしました。
僕の本名が小野で、彼女の下の名前が陽子。だから、彼女は僕と一緒になって「オノ・ヨーコ」になった。だから、僕のことはこれから「ジョン・レノン」と呼んでください。これ、舞台で話すとウケるんです!彼女のおかげで鉄板ネタもできたんですから(笑)。
取材・文:西尾英子 写真:ヨネスケ