76歳で20歳下の女性と再婚したヨネスケさん。当初は「事実婚でも十分」と考えていましたが、弁護士とも相談するなかで、考えを改めるに至りました。背景にあるのは、いざというときに日本の制度が突きつける「事実婚の限界」です。「一生添い遂げるなら籍を入れるべき」──。熟年離婚とうつ病を乗り越えた男が選んだ「再婚」の真意に迫ります。
70代での再婚ラブ・ストーリーは突然に
── 66歳で熟年離婚し、76歳となった2024年7月に再婚したヨネスケさん。20歳年下の奥さまとの出会いは、どんな始まりだったのでしょうか。
ヨネスケさん:もともと僕の飲み仲間の友だちだったんです。友人が彼女を連れてきたのが最初の出会いでした。彼女は介護職をしていて、明るく気さくな人柄。「いい子だな」と最初から惹かれました。
僕はこう見えて意外と照れ屋というか、少し人見知りのところがあって、知らない店に行くときも、「あ!」と気づかれるのが恥ずかしくて躊躇しちゃう。でも、彼女はすごく社交的で誰に対しても友好的。すぐに隣の知らない人とでも打ち解けて仲よくなるんですよ。彼女がいるとその場が明るくなる。裏表のないその性格がよかった。

── 意外とシャイで人見知りのヨネスケさんだからこそ、その明るさがより強く響いたのかもしれませんね。
ヨネスケさん:じつは出会ったころは、コロナで誰とも会えず、本当の孤独を味わって精神的に病んでいた時期。ついついネガティブな発言ばかりをしていたんです。そんな僕に「何、言ってんの!しっかりしなさい」と、親身になって喝を入れてくれたのも彼女でした。20歳も年下だけれど、しっかり者で頼りがいがあるところにも惹かれ、すっかり心を掴まれました。
── 20歳の年齢差は気になりませんでしたか。
ヨネスケさん:それが本当に感じないんですよね。これが20歳と40歳とかならギャップがあるかもしれないけれど、彼女も50代を超えているし、お互い、これまでの人生で酸いも甘いもかみわけた年齢です。話が合うし、落ち着きもある。だから、そこまで年下という感じがしませんでした。
ただ、僕には昔から決めていることがありまして。66歳で熟年離婚して以来、よく新宿2丁目で飲んでいたんですが、気になる女性ができると、なじみの店に必ず連れて行くんです。