目の前に現れたチャンスには「必ず縁がある」
── バラエティでのキャラ変は「自分は超能力者ではなくてマジシャン」と宣言をする機会であり、同時にテレビの世界で生き残るための挑戦でもあったのですね。
Mr.マリックさん:その通りです。結果的にみなさんにおもしろがっていただけました。ただ、人を笑わせるのは、本当に難しいですね。すごくいい勉強になりました。
テレビの世界は「飽きられないこと」との戦いだと思うんです。芸能界ではキャラクターは7年周期で消費されるそうです。小学校1年生だった子が中学生になれば、好みは完全に入れ替わる。そこで、栗間太澄を5年ほど続けた後、今度は五味さんが『エンタの神様』で、和装をした新キャラ「松尾幻燈斎(まつお・げんとうさい)」を作ってくださった。そうやって変化し続けることで、結果的に長く活動を続けることができたんです。
── ひとつのスタイルに固執せず、変化を受け入れきたからこそ、今があるんですね。
Mr.マリックさん:私ひとりの力では到底ここまで来られませんでした。本当に人に恵まれてきたんです。人生の岐路に立ったとき、必ず導いてくれる人がいました。目の前に現れたチャンスには「必ず縁があるはず」と考えて、まずは受け入れてやってみる。人生は出会いの連続です。
取材・文:西尾英子 写真:Mr.マリック