子育ては人生でいちばん幸せなときだった 

── 芸能界で活躍する優さんをはじめ、お子さんたちには、「これだけは守ってほしい」と伝えてきたことは何でしょうか。

 

ペピーさん:いちばんは感謝の気持ちを持つことですね。優は売れない時期があって、いろんなつらい思いをしてきました。でもそういう経験があったからこそ「支えてくれる人がいるからあなたはステージに立てるんだよ」「売れたときこそ、その思いを忘れちゃいけない」と伝えてきました。変なプライドを持たず、格好をつけない。ひとりの人間として、そういう姿勢をずっと伝えていますし、彼もその教えを守ってくれています。

 

── 3度の結婚と離婚、スペインと日本を行き来する生活。波瀾万丈な人生のなかで、5人のお子さんを育てた日々は、ペピーさんにとってどのようなものだったでしょう。

 

ペピーさん:本当に大変でした。子どもたちを抱えて仕事もしなきゃいけないし、夫にもさんざん悩まされ、苦労の多い道のりでしたね。あのころは、毎日が地獄のようだと感じたくらいでしたが、振り返ってみると、必死に子どもを育てていたあの時間こそ、「人生でいちばん幸せなときだったな」と懐かしく感じます。

 

今は、子どもたちはそれぞれ自立して、自分が目指した分野で花が開き活躍しています。今は離れて暮らしていますが、家族が揃ったときは強い結束力を感じます。自分の子育てが正解だったのかわかりませんし、子どもたちには苦労もさせたかもしれません。でも、みんな優しくて素直。家族想いの子どもたちに育ってくれたことに感謝しています。

 

取材・文:西尾英子 写真:吉村ペピー