不登校だった娘にも徐々に変化が
── そうしたハズムさんの努力もあってか、娘さんに大きな変化があったそうですね。
メグミさん:実はハズムさんと再婚するまで、娘は不登校でした。先ほどお話ししたように、仕事で娘をひとりにさせる時間が多かったですし、シングルマザーで金銭的な余裕もありませんでした。そんな私の精神的な余裕のなさが、娘にも影響してしまっていたと思います。娘は学校に行かない日がだんだん増えました。
でも、再婚を機に狭かった家から広い家に引っ越し、娘とハズムさんの関係が徐々に構築されたことで、生活の基盤が安定し、私自身も精神的に穏やかになったんだと思います。私が笑顔で過ごす時間が増えていくと、娘も安心するようになったのか、学校には徐々に行くようになりました。
娘が高校生になったとき、父娘の印象深いエピソードがあります。娘は年上の男性と交際をしていた時期があって、初めてその彼氏を家に連れてきたことがあったんです。娘が「彼と車でドライブをしたとき、彼が高速で飛ばしたんだよ」とポロッと言うと、その瞬間、ハズムさんはムクッと立ちあがって、彼に説教をしていました。いつもは無口なハズムさんですが、娘の命に関わることには真剣になっている。そんな姿を目の当たりにして、さらに信頼が高まっていったように感じます。