「で、いつ結婚してくれるん?」と(笑)

── ご結婚はどんな経緯でされたのですか?
嫁コンさん:大学を卒業する年、彼は留年していて、私は先に就職しました。その後、彼も社会人になり、お互いに仕事をしながら交際を続けていました。結婚のきっかけは…正直あまり覚えていないんですけど、24歳のときに2人で焼肉を食べている最中に、私が「で、いつ結婚してくれるん?」と聞いたらしいです。私はそのときのことをあまり覚えていないんですが(笑)。彼は「じゃあ、まずは一緒に暮らそうか」と言ってくれたようです。
同棲をすることになりましたが、私の両親は厳しくて「結婚前の同棲は許さない」という考えでした。そこで両親に「同棲して半年後に結婚します」と伝え、実際に同棲から半年後に結婚しました。
── 嫁コンさんからプロポーズされたんですね。
嫁コンさん:そういう形になりますね(笑)。夫はいまだに「あのとき突然『で、いつ結婚するん?』って言われてびっくりした!」って、よく笑いながら話しています。
今では6人の子どもに恵まれ、毎日バタバタしながらも笑いの絶えない日々を過ごしています。大学のオリエンテーションで出会ったあの日から、本当にいろんなことがあったけれど、あのときの彼の諦めないアプローチが、今の家族の始まりだったんだなと思います。
…
ノッコン寺田さんの猛烈なアプローチから結ばれた嫁コンさん。今では6人のお子さんに恵まれ、8人大家族の慌ただしい日常を送っていますが、その笑顔の裏では流産・死産という壮絶な経験がありました。時間がどれだけ経っても気持ちは整理できないとのことですが、ノッコン寺田さんや家族の支えのおかげで、少しずつ前を向けるようになっていったそうです。
取材・文/大夏えい 写真提供/嫁コン