双子を妊娠も7か月目でまさかの出産に
── その後、双子を2度出産されていますね。
嫁コンさん:長女が生まれて2年後に、男の子と女の子の双子を妊娠しました。夫は「1度に2人も子どもが増えてうれしいね」と喜んでいました。妊娠7か月目までは順調に育っていたのですが、7か月に入ったころ、以前と同じように破水したような感覚に襲われたんです。慌てて病院へ行くと、即入院となりました。そのまま陣痛が始まってしまい、妊娠7か月目で双子を出産しました。予定より3か月早い早産で、体重は1000gと1100gという、とても小さな双子の赤ちゃんでした。
── その後の経過はどうだったのでしょうか。
嫁コンさん:私自身は産後1か月で退院しました。でも、双子は出産予定日までの3か月間、そのまま入院することになったんです。退院後は、絞った母乳を毎日病院へ届ける日々が続きました。新生児集中治療室で、小さな体にたくさんの管をつけられている双子を見るたびに、「ごめんね」という気持ちがこみ上げてきました。
── ノッコン寺田さんとはどのようなお話をされましたか?
嫁コンさん:夫はいつも「大丈夫!」と前向きに声をかけてくれて、私の不安を受け止めてくれました。病院の先生も「小さく生まれても、健康に育ちますよ」と励ましてくれました。夫と先生の言葉に毎日救われていましたね。
未熟児として生まれて新生児集中治療室に入っていた双子ですが、その後はすくすくと大きくなりました。今では元気に走り回る小学3年生です。毎日、友達と楽しそうに遊んでいます。あのときのことが、今ではまるで嘘のようですね。
生まれてきてくれた命に感謝しかない

── よかったです。
嫁コンさん:上の双子を出産してから2年後に、再び双子を妊娠しました。このときも予定より少し早めの出産でしたが、問題なくすくすく育ってくれました。下の双子たちは現在、小学1年生です。
双子を2回妊娠したときはさすがに驚きましたが、夫は「双子を2回産んだことで、子どもが5、6人ほしいという夢が一気に叶った」と喜んでいました。「まさかこんな形で叶うとは思わなかった。ラッキーだね」と言っていて、私もうれしかったです。
── 出産を通して考え方が変わったことはありますか?
嫁コンさん:これから子どもが大きくなるにつれて、生活費や教育費などお金の心配も出てくると思います。今はまだ小さいから大丈夫ですが、食費もすごくかかりそうですよね(笑)。でも、大変なことがあっても、そのたびに家族で乗り越えてきたので、これからも家族で仲よく暮らせればそれでいいと思っています。
私はもともとあれこれ考え込む性格だったのですが、今は「元気でいてくれればそれでよし!」という気持ちに変わりました。生まれてきてくれた命に感謝しかありません。
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流産、死産、早産という壮絶な経験を経て、6人の子どもたちと賑やかな毎日を送る嫁コンさん。下の双子が0歳、上の双子が4歳のときは長女の幼稚園へのお迎えに4人の双子たちを連れて行くという状況だったそう。現在は少し成長したきょうだいたちと家族8人、バタバタしながらも毎日楽しく過ごしているそうです。
取材・文/大夏えい 写真提供/嫁コン