25歳のときに神経発達症の一種である「ADHD(注意欠陥多動性障害)」だと診断された、芸人の中山功太さん。以前はADHDの特性に悩むこともあったそうですが、今は、そんな自分をポジティブに受け止められるようになったそうで── 。

「しゃべりすぎ」で喉に異変。原因はADHD?

中山功太
東京での単独公演の様子

── 中山さんは発達障害の一種である「ADHD」であることを公表されていますが、ADHDだとわかったのはいつごろだったのでしょうか。

 

中山さん: ADHDの診断を受けたのは、僕がまだ大阪に住んでいた2005年ごろです。きっかけはある病院の先生からの助言でした。

 

初めてテレビ番組のレギュラーの仕事をもらったころ、喉の調子が急に悪くなってしまって。「風邪かな」と思い内科を受診したところ、先生から「仕事でしゃべりすぎて、喉を酷使しすぎているからでしょう」と言われました。続けて、「あなたのこと、テレビで見ていて知っていますが、おそらくADHDですよ」とも。

 

── 突然、ADHDの可能性を告げられたのですね。

 

中山さん:はい。その先生は、さまざまな知識に富んでいて、発達障害の知見もあったようです。ADHDの特性のひとつでもある「衝動的に話し続けてしまう」という傾向が僕と合致していたらしく、「喉をいたわるために、しゃべり続けるのを控えたほうがいい」と先生に言われました。たしかにこれまでも、テレビの収録現場などで、周りの雰囲気やタイミングを気にせずに話しすぎてしまい、ディレクターさんに注意されたことがあったんです。でも、それが「ほかの人と違う」とは気づいていなくて…。

 

「まさか」という気持ちで発達検査を受けたところ、「100点満点!」くらいの高レベルでADHDだという判定が出ました。