お笑いコンビ・クワバタオハラの小原正子さんは超心配性のため、家族のめんどうを見すぎるときがあったそう。今日も「子どもたちが離れていくのを想像すると悲しくてやりきれない」と、取材中から大号泣して──。
超心配性の私「夫の行動すべてが気になり」
── 元メジャーリーガーのマック鈴木さんと40歳で結婚し、3人のお子さんを育てる、お笑いコンビ・クワバタオハラの小原正子さん。テレビのバラエティ番組で、小原さんから「結婚してください!」というプロポーズが行われて話題になりました。結婚後の夫婦生活はいかがですか?
小原さん:じつは私、超心配性で、結婚当初は夫にかまいすぎていました。当時、夫は現役を引退し、次のステップに進む時期だったので、いろんな人と関係をつくるためにあちこちに顔を出しに行く必要がありました。でも、私は夫の行動をすべて把握したくて、「どこで誰と何をしているの?」と、こまかく干渉しすぎていたんです。これに対し、夫は逃げの態度で(笑)。これ以上は立ち入ってくれるな、というときも何度かありました。
── 結婚翌年にお子さんが生まれてから、変化はありましたか?
小原さん:長男出産後は子どもに関心が移り、驚くほど夫にかまわなくなりました(笑)。夫から「急にほったらかしにしすぎ」とクレームが出るなど、夫婦ゲンカのネタになるほどでした。
「すべて私が子育てしたい」をいまは反省
── 小原さんは40歳でご結婚、41歳で第1子を出産しました。高齢出産を経験していますが、子育ては大変ではありませんか?
小原さん:みなさんに「子育て大変でしょう?」と言われるのですが、私はつらいと感じたことはないんです。高齢出産なので、まわりから事前に「子どもは寝ない」「泣きやまない」「母は大変」とさんざん聞かされていて、実際に子どもが泣きやまなくても「そういうもんでしょ」と、納得していたからです。
それに、実際に生まれたらそんな大変さをすべて払しょくするほど、子どもがかわいすぎて…。長男の妊娠を機に、東京から生まれ故郷の神戸にUターン移住し、実家のサポートを得られたことも大きかったです。関西で子育てする決断は、事務所もあと押ししてくれましたし、実家のサポートのもと、子どもたちに純粋に愛情を注げる環境にいられて本当に幸せです。

── それはいい環境ですね。ご主人も子育てを?
小原さん:それが、私、できることは全部自分でやりたい派だったので、以前は夫に子育てを手伝ってほしいとまったく思わなかったんです。長男が赤ちゃんのときは、すべて私が抱っこしたかった。たとえ夫が育児をしていても、「赤ちゃんのシャンプーのしかた、合ってるの?」と疑いの目で見てしまい、「一緒に子育てしよう」「任せよう」という気持ちがありませんでした。
それでいて、外で夫が何をしているかが妙に気になって尋問する感じになったこともあって…。いまふりかえってみると、夫を家に寄せつけなくしていたなぁと。幼少期は私が息子を囲い込んでいる生活になって、「あれは間違っていた」と自分でも反省しています。
── そんなことがあったんですか。お子さんが成長してからはどのように?
小原さん:子どもたちの成長もありますが、コロナ禍を機に、夫が外に出る頻度が減り、家で子どもたちと過ごす時間が増えました。もともと夫は、子どもが大好きで、少しでも時間ができたら積極的に遊んでくれる人なんです。うちの子どもたちもお父さんが大好き。とくに長男と次男はお母さん(私)よりもお父さんの横で寝たがって、場所を取り合っています。私がひっつくと嫌がるのに、お父さんには自分たちからひっついていく感じで(笑)。