「予定管理に送迎」私はまるで3人のマネージャー
── これだけ習い事が多いと、お子さんの送迎なども大変でしょう。
小原さん:送迎の8割は私が行っており、できるときは夫が担当してくれます。本人たちも自分の予定を把握していないので、ホワイトボードに書き出してみんなが見られるようにしています。でも、全体を完璧に把握しているのは私だけで、毎朝「今日は何があるの?」と、聞かれます。私は3人のタレントのスケジュール管理や送迎をする、マネージャーみたいなイメージです(笑)。
── マネージャーですか(笑)。習い事において、お子さんがやる気を失ったり、スランプに陥ったりするときも、小原さんがケアするのですか?
小原さん:私は、習い事はいつやめてもいいし、休んでもいいと考えているのですが、長男は「やめたい」とは言わない子なんですよ。そして、何かひとつに絞って大成させようとしているわけでもありません。ただ、これだけの数をやっていると、どれかが多少うまくいかなくても、落ち込むことが少ないように思えます。何かひとつに集中して取り組んでいる子に比べて、うちの場合は野球やバスケットボールの試合に負けても、本人のダメージが小さいのかもしれません。実際、勝ち負けよりも、たまに夫が試合を見に行ったときに、いいプレーを見せられないことをすごく悔しがりますね。
夫の心の奥はわかりませんが、少なくとも私は、息子たちを野球選手にしようと考えたことはありません。というか、真剣に目指すなら、もっと小さいうちから、本格的に野球中心の生活をして工夫と努力を重ねないといけなかったでしょうし、それはムリでした。子どもの意志を尊重して、やりたいことを後押しするうちに習い事が増えてしまいましたが、ゆるく広く取り組みながらも、小さな達成感や進歩を感じて本人たちが満足しているので、これでよかったと思います。