「そんな体で恥ずかしくないの?」という声に

── さまざまな苦労をされて…。ツベさんは中学生くらいから体重の増減がありましたが、高校を卒業して18歳から25歳までキャバクラで働いていた時代は体重は50キロくらい。その後、結婚、離婚を経てインフルエンサーになった現在は150キロをキープしています。やせていたころの自分と現在の自分、どちらの自分が好きとかありますか。
ツベさん:どっちの自分も好きなんですよね。キャバクラ時代はお客さんもたくさん来てくれて楽しかったし、「かわいい」って褒めてもらいながらお金も貯まっていって、自己肯定感が高かったんです。でも、今の自分も相当好きです。
結婚して専業主婦になって家の中にいた自分が、SNSを通して洋服のアンバサダーになり、そのことがきっかけでお仕事につながっていきました。その後、さらにぽっちゃりをいかしてSNSで発信を続けていると、グラビアの撮影をしてもらう機会も増えて、広告モデルやトークイベントにも呼んでもらえるようになって。
たくさんの人に応援してもらっているので、この体型がコンプレックスとは思わないですし、むしろ以前よりもさらに自己肯定感は高まっています。むしろ、50キロ前後で「もっとやせなきゃ」と思っていた学生時代のほうが、コンプレックスを抱えていたかもしれません。今は自分の体が強みです。
たしかに、もっとやせていたころの自分を知っている昔からの友人には「そんなにぽっちゃりした体をさらして恥ずかしくないの?」みたいなことはたまに言われます。でも、趣味だけで露出しているわけではなく、お仕事に繋がっている。本当に仲のいい子は数人ですが、その子たちが理解してくれるし、自分がやりたいことができているからいいのかなと思っています。
今後はいつまでこの活動をするかわからないし、健康にもできるだけ気をつけたいと思います。この先のワクワクすることも同時に考えながら、今の活動も続けて行けたらいいなと思っています。
取材・文/松永怜 写真提供/ツベルクリン反応