お笑い芸人・バッドボーイズの清人(きよと)さん。福岡出身で、相方の佐田さんと共に元暴走族という異色の漫才ネタで有名になりました。24歳で東京に進出し、同じ福岡出身の奥さんと出会って結婚。2人の子どもがいるパパでもあります。すきま風吹く家で経済的に楽ではない幼少期を過ごしたという清人さんですが、地元で暮らす父親の暮らしは壮絶で、奥さんとの対面は緊張の瞬間でした。

同郷で意気投合した奥さんとは最初から結婚前提で

清人さんがずっと暮らしていた実家

── 物心ついたころから母親がおらず、目の不自由なおばあちゃんが母代わりだった清人さん。地元の同級生で暴走族仲間だった佐田さんとお笑いコンビを組んで上京し、レギュラー番組を持って生活基盤を固めます。結婚されたのは何歳くらいですか?

 

清人さん:32歳です。先輩芸人との待ち合わせのために初めて行ったバーで「私も福岡出身なんです」と話しかけられました。好きな男性アイドルの番組を見ていたら、たまたまバッドボーイズが出演していて、僕らの存在を知ったらしくて。それがきっかけでつき合うようになり、1か月後には両方の親に会っていました。

 

── 最初から結婚前提だったんですね。

 

清人さん:妻はそのころ、両親に「どうしても東京へ行きたい」と頼み込み、1年間限定で北九州から上京していたんです。1年経ったら福岡に帰らなくちゃいけない約束をしていたから、東京に住み続けるためにも早い段階で親に会うということになりました。

 

── 清人さんのご実家にも連れて行かれたのですか?

 

清人さん:はい。僕は小さいころから母親がいなくて、目の不自由なばあちゃんに育てられました。すきま風吹くボロ家には親父、その兄弟も同居していて、5人で7畳1間に寝るような極貧生活だったわけです。ばあちゃんはもう亡くなっていたのですが、親父は地元で当時も掘立て小屋みたいな家に暮らしていて、近所の無職仲間としょっちゅう集まって酒を飲んでいる。そんな家族の状況を見せたら彼女がどう思うだろう、というのはありましたけど、そこで引かれるようなら無理だろう、と思って連れて行きました。