仕事に影響あれど、親が悲しむ顔は見たくないから
── 芸人になった後は、やせることによって仕事への影響もあったのでしょうか?
HIROさん:それは大きかったですね。それまでは僕の見た目とか食べっぷりが評価されて仕事をいただいてきたんだと思います。ダイエット企画もそう。だから、やせると仕事が一気になくなるんですよ。わかりやすくスケジュールに空白ができる。
でも、さすがに病気になってからは意識が変わりました。ここまで大きな病気をして、周りの人に助けてもらって、親切にしてもらって。それに、おかんが泣いてた顔も覚えてるし、親とか周りの人たちが悲しむ顔は見たくないからね。
芸人としてまだまだやりたいこともあるし、あと半世紀は生きたいんです。今48歳なので50歳まであと少し。若いときは自由でなんでもええって思ってたけど、年とったらまずは健康第一で考えていかないとね。
だから病気を機に故郷の和歌山に戻り、ダイエットに励みました。今もYouTubeやロケで食べる仕事もありますが、回転寿司は食べても10皿でちょうどいいくらい。仕事で食べたぶんは自分で食事を調整しています。
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和歌山移住をしてダイエットに励み、減量に成功。その結果、味覚も変わったというHIROさん。以前は「野菜は虫が食べるものだと思っていた」そうですが、野菜のおいしさを知った現在は、小さな畑を借りて自身で野菜作りも楽しんでいるそうです。
取材・文/松永怜 写真提供/HIRO