がんばりすぎる夫にイライラすることも

── 現在、生後半年のお子さんがいます。育児の分担などはどうしているのでしょうか?
沢井さん:夫は夜が本当に苦手で起きていられないので、寝かしつけや夜中のミルクなどは私が担当しています。ただ、そのぶん朝はものすごく強くて、4時〜5時には起きるんです。なので、朝の数時間は夫に子どもをあやしてもらって、私はその間にゆっくり寝るようにしています。それだけで疲れがずいぶんとれるので助かっています。
思ったことは話し合うようにしているので、「あえてルールを作らない」のがわが家ルールかもしれません。基本的に夫はまじめな人なので、勉強や努力をすごくしてくれます。ただ、思い込みすぎてしまうところもあるので「本やネット上に書かれていることがすべてではない」と言うようにしています。「わが家には当てはまるかもしれないけれど、ほかのパパやママすべてに当てはまるわけではないから気をつけてね」と伝えています。
── 子どもができるとどうしても夫婦ゲンカが増えると聞きます。おふたりはいかがですか?
沢井さん:子どもができてから、もしかすると少し増えたかもしれません。ケンカというか私が一方的にイライラしてしまう感じでしょうか。がんばっているのはわかるけれど、そのがんばりにイライラしてしまうこともあります。
たとえば、夫は子どものことが大好きなので地方ロケに泊まりで行っても、終電になってでもどうにかして帰ってこようとするんです。でも帰ってきても子どもはすでに寝ています。子どもや私にも生活サイクルがあるし、夫はもともと夜に寝ないとダメな人なので無理して自分自身の体調を崩しても大変です。だから、無理して帰らなくてもいいと伝えています。伝えるとちゃんと理解してくれて朝早く帰ってきてくれるようになりましたが、そういう行き違いは少しありました。
あとは私が妊娠中につわりがひどいとき。毎日食べたいものが変わる状況で、夫がそのたびに買いに行ってくれたのですが、いつもなぜか2個以上同じものを買ってきてくれて…。優しさからなのは十分に理解していますが、次の日には食べたいものが変わってしまうのでムダになってしまうんです。そういうこともしっかり話してわかってもらうようにしていました。
── おふたりで子育てに関して決めていることはありますか?
沢井さん:私も夫も楽しく笑っていたいタイプなので、ネガティブな言葉は使わないように気をつけています。子どもにも、人の悪口や汚い言葉を使わない人に育ってほしいな。あと、無理やりなにかをやらすことはせず、子どもがやりたいことを見つけたら全力で応援しよう、と夫婦でよく話しています。
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現在は夫婦で子育てをがんばっている、沢井さんと高岸さん。しかしお子さんを出産するまでには妊活、つわりなど、さまざまな苦労があったそうです。
PROFILE 沢井美優さん
さわい・みゆう。1987年、神奈川県生まれ。2003年に放送された実写ドラマ『美少女戦士セーラームーン』で主演・月野うさぎを演じる。2022年にお笑いコンビ・ティモンディの高岸宏行さんと結婚。2024年11月に第一子を出産。
取材・文/酒井明子 写真提供/沢井美優