現在、26歳年上の夫と、2人のお子さんを育てるタレントの友寄蓮さん。出産を通して自分自身の価値観や見える景色が、一気に変わったそうです。(全4回中の3回)
白血病では感じなかった価値観の変化

── 2021年に26歳年上の旦那さんと結婚。同年に第1子、今年の2月に第2子を出産されました。まだ出産されて1か月ですが、精力的にお仕事をこなされていますね。
友寄さん:上の子が現在3歳ですが、保育園に行っていないので、私が仕事のときは夫に休みをとってもらったり、母に助けてもらったりしながらなんとか子育てと仕事を両立しているという感じです。でもまだまだ、思うように働けていません。
とはいえ、1人目よりは2人目の育児のほうが、少しですが余裕ができた気がします。1人目のときは泣くたびに私のほうがどうしようと焦ってしまい、手は回らないのに目は回っているような感じで。2人目を産んだ今は子どもが泣いていても「どうしたのかな?」くらいの反応ですね(笑)。
1人目は9か月くらいまでは抱っこをしないと寝てくれなかったため、私もその期間は横になって眠ることがほとんどできなかったんです。赤ちゃんが自分で寝てくれるようになる「ねんトレ」やほかの入眠方法もSNSなどで調べたのですが、なかなかうまくいかなくて。でも、2人目はなんの問題もなくすぐに寝てくれるので、本当に子どもによっても違いますね。

── 子育てをしてみて人生における価値観も変わったのでは?
友寄さん:私は高校2年のときに白血病になり、1年4か月の入院・闘病生活を送りました。抗がん剤治療はとてもつらく大変な日々でたが、病気をしたことで大きく価値観が変わることはありませんでした。「自分の価値観を変えるような大きな経験が人生にあるのだろうか」と思っていたのですが、それが私にとっては出産だったんです。新しい命を産んだことで見える世界や価値観が大きく変わったのを感じました。
── 具体的にはどう変わったのでしょうか?
友寄さん:出産する前から自分が子育てをしているイメージはなんとなくついたのですが、実際に生まれてみるとそれとは全然違いましたね。たとえば子どもを連れて電車で移動をすることは当たり前だと思っていたのですが、それがなかなかスムーズにできなくて焦ってばかり。自分の母親を含め、世の中の父親や母親は本当にすごいと尊敬します。
出産前も子ども連れの人を見かけると自分なりに手助けしていたつもりですが、自分が母親になると「本当に必要となる手助け」ができていなかったと気づかされました。最近では困っている人がいるときは、母目線で声かけなどができるようになりました。