子どもが生まれてから自分は二の次だった
── 健康であるために心がけていることは?
酒井さん:子どもが生まれてからは、子ども第一に考えていたところがありました。たとえば、自分の食事は子どもが残したものでいいやと思ったり、栄養のあるものは子どもにあげようと考えたり。自分のことは二の次で。でも、昨年、胃腸炎になったとき、体重が急激に落ちて3キロほどやせてしまって。子どもたちが病気になって私のメンタルにもきていたというのもあったし、実際に看病で忙しくて食べられない状態でもありました。寝不足が続いていたので、食べることよりもとにかく寝たい感じだったんです。そのせいか倦怠感が何か月も続いて、「これはマズイ」と思うようになりました。
振り返れば、独身時代は免疫力を上げるために温活をしていて、体が温まるスムージーを作ったり、ホットヨガや岩盤ヨガに毎日のように通ったりもしていました。子どもが生まれてからは、自分のことはおざなりになっていたけれど、やっぱりまずは自分がちゃんとしていないといけない、自分のことも管理しなければと思うようになりました。といっても本当に当たり前のことばかりで、しっかり睡眠をとって、しっかり食べること。家族が健康であるためにも、自分のことを大切にしなければと思っています。
PROFILE 酒井千佳さん
さかい・ちか。1985年5月18日、兵庫県生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、北陸放送アナウンサー、テレビ大阪アナウンサーとして活躍。気象予報士の資格を取得後、2012年よりフリーキャスターに。2018年陶芸会社「トウキト」を設立、代表を務める。
取材・文/小野寺悦子 写真提供/三桂