小さい子どもが立て続けに病気になり、ママ自身も体調不良に。「あるある」かもしれませんが、当事者のつらさや切迫感は相当なものです。フリーキャスターの酒井千佳さんも昨年10月から12月までは、魔の時間だったと話します。(全3回中の1回)

昨冬は病気の連鎖に襲われた

── フリーキャスターで気象予報士の酒井千佳さん。2人の女の子のお母さんでもありますが、お子さんはともに手がかかる時期ですね。

 

酒井さん:いま子どもは1歳と4歳です。昨年は病気続きで、本当に大変でした。まず春先に子どもたちがコロナにかかり、そこから私もかかって、最後は夫まで感染しました。でも、本当にしんどかったのはその後です。10月に子どもが2人同時に発熱したのが始まりでした。熱が下がっても咳が長引き、10日近くも続いて。回復までかなり時間がかかりました。上の子はマイコプラズマ肺炎でした。

 

酒井千佳と娘
家族旅行でプールに

── 2人同時だと、看病も大変そうです。

 

酒井さん:そうでなんです。ようやく娘たちの状態が落ちついたら、今度は私が風邪を引いてしまって。精神的にも疲れていたんだと思います。かなりこじらせた状態でした。そんななか、下の子が熱性けいれんを起こしたんです。じつは10月の発熱のタイミングでも、熱性けいれんを起こしていました。上の子は経験がなく初めての対応だったので、ヤキモキさせられていたんです。

 

2度目の熱性けいれんの2日後にも再発したのですが、このときは救急車を呼んで病院まで搬送されました。病院では「マイコプラズマ肺炎」と診断され、初期症状の高熱に伴う熱性けいれんとのことでした。上の子のマイコプラズマ肺炎発症から2、3週間が経っていたので、おそらくうつったのではないかと思います。

 

酒井千佳と娘
1歳のお嬢さんは「私もやる!」とママのお手伝い

結局、下の子は1週間入院することになり、私も付き添い入院しています。私自身、風邪でフラフラな状態だったので、病院では子どものベッドで一緒に寝ていました。上の子は保育園に通っていたので、送り迎えは夫に頼んで。退院してようやく落ちついたと思ったら、今度はまた上の子が発熱して。2日後には私が胃腸炎に。数日後には、上の子が今度はお腹が痛いと言い出して…。さらに12月初めには、下の子が4回目の熱性けいれんを起こし、もう1度、救急車で運ばれています。あのときは、本当にめまぐるしいほど、負のループでした。