悩んでしまうくらいなら究極ママ友はいらない

── ママ友がいなかったり、ママ友との人間関係に悩む人は多いと思うのですが、何かアドバイスはありますか。

 

真船さん:そうはいっても、私は悩んでしまうくらいなら、究極ママ友はいらないと思いますよ。子どもが小学校にあがったり属するコミュニティが変わると、親同士の人間関係も変わるじゃないですか。子どもが求めるタイミングで親同士もつきあえばいいと思うんです。もしそれでストレスを感じてしまうなら「おうちで遊ぶのはなしだよ、お外だけね」と子どもに言ってもいいと思います。母親自身が苦しくならず、呼吸しやすいやり方でいいと思います。

 

真船佳奈
お子さんと一緒に。すっかり母の顔です

──「母親自身が苦しくならない」って大事ですね。出産すると「人生の主役が自分から子どもになる」とよく言われますが、母になっても自分の人生の主役は自分なんですよね。

 

真船さん:そうですよね。今は「子どもを産むのが怖い」という若い人も多いですが、そういう人は、親が自分の欲求を満たそうとすると、すぐ「子どもをないがしろにするなんてかわいそう」と批判されるのを見てきているんじゃないかなって思うんです。「それなら子どもはいらない」と思ってしまうのも自然なことだと思います。

 

私も以前、家族でタイ旅行をした話を漫画に描いたときも「親が行きたいからって子どもを連れ回してかわいそう」と言われました。自分が好きなことをしていると、罪悪感を感じたり、ビクビクしちゃう親は多いと思います。