距離をおいたママ友がのちに明かした胸の内
── 大病によって家族の意識や行動が変わったのはありがたいですね。ご家族以外にも闘病を知らせましたか?
えみりィーさん:子どもたちのことが心配だったので、影響が出やすい学校などでサポートしてもらえればと考え、中学校や保育園の先生には早めにお話しして、いろんな方に助けてもらいました。長男は部活で剣道をしていたのですが、顧問の先生が肝っ玉かあちゃんみたいな方で「学校のことは気にしなくていいから、治療に専念してね」と言ってくださり、ありがたかったです。
でも、一度その先生から「長男が学校ですごく寂しそうな目をしている」と言われたことがありました。そういうことも知らせてもらえてありがたかったですね。仲のいいママ友にも闘病を知らせました。
── ママ友はどんな反応でしたか?こんなことをしてもらってうれしかった、という例があれば教えてください。
えみりィーさん:「子どものことは気にせずに、治療に専念して」と言ってくれたのはうれしかったです。長男が弟妹たちを保育園に連れていく姿を隠し撮りして(笑)、私のスマホへ送ってくれたり、「今日も、長男くんが保育園に迎えに来てたよ」とメッセージをくれたり。「今日はうちで子どもたちを預かって遊んでます」と、ふだんの様子を報告してくれたり、「今日はご飯多めに作ったから置いとくね」という何げないサポートもうれしいものでした。
── ママ友、心強いですね。実際には、どんなふうに声をかけたらいいか迷う人もいると思います。
えみりィーさん:がんだと知らせて、より仲よくなった人と離れた人がいます。たしかに仲のいい友だちががんになったら、どんな言葉をかければいいか難しくて、「大丈夫だよ」と言っていいのか、「頑張れ」なのか、わからないですものね。一時的に距離をおいたママ友は、「ごめんね、あのときはなんて言ってあげればいいかわからなくて」と、あとで胸の内を話してくれました。