同棲、そして結婚について思うこと

一緒に暮らしはじめて

── いざ、同棲を始めていかがですか?

 

ななこ:楽しいですね!毎朝「行ってらっしゃい」からはじまり、夜は「お帰りなさい」と迎えられて。遠距離のころは月に1、2回会う程度だったので、一緒に暮らして彼の鼻歌を聞くようになったり、疲れて帰ってきたと思ったらその辺で寝ちゃう姿を見たり。今はとても幸せです。自分だけの時間は彼がひとりで出かけたときだけですが、それでも寂しいくらい(笑)。あと、遠距離だと何かトラブルが起きてもよくない方向にどんどんいきがちですが、今はけんかをしても相手の表情がわかりますし、仲直りするのも早いです。やっぱり一緒にいてくれる安心感が大きいですね。

 

── ちなみにどんなことでけんかされますか?

 

ななこさん:些細なことですよ。たとえば引っ越しをして家具をどこに置くとか、どんな部屋にするとか。

 

── 家賃など、家計に必要なお金や家事の分担はどうされていますか?

 

歩夢さん:お金は折半ですね。家事は、僕が仕事にまだ慣れていないので任せていることが多いです。でも、家事は女性に全部任せると言うわけでもありません。

 

ななこさん: 今は彼が新しい勤務先に慣れていく途中なので、家事は私がやればいいかと思っています。でも同棲するなかで、彼自身の家事に対する考え方が変わり、以前よりも積極的になっている気がします。私たちは布団で寝ていますが、彼が毎朝、上げてくれますし。料理が得意ではないのですが、ゆくゆくは何か作ってくれるのではと思っています。

 

── この先、結婚は考えていますか?

 

ななこさん:この先どうなっていくかは未知です。ただ、私たちが決めているのは、将来もっと自然豊かなところに拠点を移して、自分たちがやりたいことをやって、2人で生活することです。結婚するのか、このままのスタイルを続けるのかわからないけれど、ずっと一緒にいることだけは決まっているので、今は将来を見据えながら充実した日々を過ごしているところです。

 

歩夢さん:山の中で暮らす目標があって、それ以外のことは流れに乗ってなんとかなるんじゃないかと思います。

 

ななこさん:やっぱりタイミングもあると思うので、自分たちの気持ちもしっかり持ちながら目標だけは持って進みたいと思います。

 

取材・文/松永怜 写真提供/ななこ