選手時代さながら「ダイナモ」な生活の日々

── 先日、大学生の娘さんがインスタに登場されていました。娘さんはサッカーをされているそうですね。

 

北澤さん:大学のサッカー部に所属しているのですが、トレーニングにつき合うことも多いです。ちょっと前までは、ランニングにしても僕が娘をリードしていたけれど、いまは逆ですね。多分、10キロくらいなら軽く走れるんじゃないかな。この間、一緒に5キロ走ったのですが、呼吸もまったく乱れていなかったですから。成長を感じましたね。最近は、長男の友だちの結婚式にかり出されることが増えてきました(笑)。「次は次男の番かな…」と思うと、なんだか感慨深い気持ちになります。

 

北澤豪と長女
大学でサッカーをしている娘さんと。一緒にトレーニングをすることも

── サッカーに関する仕事や社会貢献活動、野菜作りに家族との時間とバイタリティにあふれていますね。どこにでも顔を出す「中堅のダイナモ」は、いまだ健在ですね。

 

北澤さん:おかげさまで、我々の時代の選手たちはサッカー界にい続けている人が多いんですね。カズ(三浦知良)さんは、アスリートとして長くどう存在し続けるかを示してくれているし、一方、僕らは次世代のサッカー界を見据えて動き、よりみんなが生きやすい場所を作るために力を注ぐ。たくさんの人がスポーツを楽しめる場所を作っていきたいですね。

 

PROFILE 北澤 豪さん

きたざわ・つよし。1968年生まれ。東京都出身。本田技研工業サッカー部を経て、読売クラブ(現 東京ヴェルディ)で活躍。サッカー日本代表としても、多くの国際試合で活躍する。03年現役を引退後は、社会貢献活動にも取り組み、日本サッカー協会参与・フットサル委員長。日本障がい者サッカー連盟会長などを務めている。

 

取材・文/西尾英子 写真提供/北澤 豪