子宮内膜症と診断され2021年に手術を受けたフリーアナウンサーの宮島咲良さん。「手術で妊娠しにくくなるかもしれない」という医師の説明を受けた際、ある使命感が芽生えたと言います。(全4回中の2回)

手術後すぐにマネージャーさんに連絡し

── 宮島さんは、3年前に子宮内膜症の手術をされています。手術をすると決めたとき、周囲の反応はいかがでしたか?

 

宮島さん:スポーツ番組のロケ中に激しい痛みに襲われ、その後の病院で子宮内膜症と診断されたときから、マネージャーさんや周囲の方には病気については報告していました。「なんだか体調が悪そう」「大丈夫かな」と心配をかけたくないという気持ちが強かったからです。「子宮内膜症になっちゃったんだよね!」「今はすごく体調がいいから大丈夫だよ」と、男女関係なく自分の病状をシンプルに伝えるようにしてました。周囲もそういうものなんだと理解してくれて。何でも相談できる安心感がありました。ひとりで抱え込まないことで、深刻にならずにすみました。みなさんに理解してもらえて、仕事もフォローしてくださったので、本当に感謝しています。

 

宮島咲良
子宮内膜症の手術をひかえ、入院2日前に美容室に行って気分を上げる宮島咲良さん

── 手術は無事に終わったのでしょうか? 

 

宮島さん:手術自体はトラブルなく順調に終わりました。術後も薬を飲み続けているのですが、一度薬物療法を経験していたこともあり、その点は慣れていました。

 

── 不安や落ち込むことはなかったですか?

 

宮島さん:むしろ逆です!手術が終わった翌朝病室でマネージャーさんたちにメールを送っていました。「この経験を必ず世の中に伝えたい、伝えなきゃいけないので、すぐに媒体を探してください!」とすごい勢いでお願いしました(笑)。入院中も、病室で手術の様子やその後の体の変化について、何をどう伝えようか毎日考えてメモを取っていました。

 

術後のお昼ごはん。ありがたさとおいしさに感動

── 術後すぐに「伝えたい!」と思ったんですね。宮島さんをそこまで動かしたものはなんだったのでしょうか?

 

宮島さん:子宮内膜症の手術をすると決めたとき、ネットで情報をかなり調べました。でも、医師や専門家が説明しているサイトは見つかるのに、実際に手術をした人のリアルな声にはなかなかたどり着けなかったんです。経験した人たちの生の声がとても少ない。体調はどうなるのか?術後の生活はどうなるのか?具体的なことがわからないまま、手術に臨んだことに不安を感じていました。だから今後、手術を受ける方が同じ思いをしないように、私がリアルな声を伝えることで不安を少しでも解消できたらと思ったんです。