「2度目の人生を送っているような感覚がある」。63歳で父親になったクリス・ペプラーさん。体力的にはキツいこともあるのかと思いきや「老いぼれてなんていられない」と語ります。(全3回中の2回)
赤ちゃんのときからビヨンセに反応し
── 現在4歳になる娘さんのパパとして、子育てに奮闘中のクリスさん。インスタグラムでは、娘さんがDJをしているようなかわいらしい姿もあって、DNAを感じます(笑)。
クリス・ペプラーさん:「蛙の子は蛙」というか、娘は僕と妻に似て、音楽がとにかく大好きですね。お腹のなかにいるときから、ファンクミュージックを胎教にしていたせいか、リズム感がよく、赤ちゃんのときからビヨンセをかけるとノリノリで反応していました。
── 胎教がファンクミュージック!しかも、ビヨンセにノリノリだとは(笑)。
クリス・ペプラーさん:ファンクは今も好きで、ジョージ・クリントンをよく聞いていますし、ジャズも大好き。上原ひろみさんのライブに連れていったら、すごく楽しそうに聞き入っていましたね。最近だと、XGやNewJeansもお気に入りみたいです。
ただ、音楽があまりに好きすぎて、熱くなりすぎちゃう傾向が。昨年、J-WAVEのイベントに連れていったときに、東京スカパラダイスオーケストラが演奏しているのを見て、ノリノリになっちゃって、思わずステージに上ろうとするのを慌てて止めたくらい(笑)。ついこの間も、虎ノ門ヒルズにある「TOKYO NODE」でJ-WAVEがコラボしているイベントでは、音楽に合わせて踊りまくってましたね。
まったく物怖じしないし、とにかく陽気で人前に出るのも好きみたいです。妻の友人の誕生日会で、クルーズ船を貸し切って乗ったときには、マイクを握ってひとりでガンガンしゃべっていました。キャラが濃くておもしろいですよ。僕は「うざカワイイ」って呼んでます(笑)。
── 将来、クリスさんと一緒に舞台に立つ姿が見られるかもしれませんね。音楽以外ではどんなマイブームが?
クリス・ペプラーさん:ずっとハマっているのが恐竜ですね。恐竜の森をモチーフにした公園に連れていったり、恐竜のイベントにもよく出かけたりします。いつもトリケラトプスのぬいぐるみを持ち歩いていたんですが、最近は、その関心が鳥に移ってきたみたい。恐竜から鳥に移行するあたり、ちゃんと進化論を重んじていて「なかなかやるな」と(笑)。
── 娘さんには、どんな風に育ってほしいですか?
クリス・ペプラーさん: 娘は、僕の小さいころと性格がそっくりなんです。自由奔放で型にはめられるのが苦手。ただ、僕の場合は、ミッション系の男子校に通っていて規律が厳しかったので、小さいころにじゃじゃ馬がならされたところがあります。でも、娘の天真爛漫で物怖じせず、誰とでもすぐに仲良くなれるところは、彼女の長所であり、個性だと思うので、無理やり規制したりせずに、できるだけそのままでいさせてあげたいと思っています。彼女の個性を尊重しながら、いわゆる集団生活や社会にどうやったら適応できるかという所は、自分自身の経験をもとに、娘に伝えていきたいですね。
娘は今、インターナショナルスクールに通って学んでいます。さまざまな国籍の子どもたちと一緒に過ごし、いろいろな文化と接することで、「人はそれぞれ違う」ということを学び、のびのび育ってもらいたいなと思っています。