娘が小学生のころにシングルマザーとなった斉藤慶子さん。今では社会人になった娘さんにLINEを既読スルーされることもあるそうですが、子育てのなかで娘さんに伝え続けた言葉があるそうで── 。(全4回中の2回)
幼稚園受験で風邪を引いてしまって
── 38歳のときに娘さんを出産、47歳でシングルマザーになり、子育てをされてきました。娘さんとはどのように関わってきましたか?
斉藤さん:なんでもやってあげたくなっちゃうので、しつけは甘かったかもしれません。「ああすればよかった、あの言い方はマズかった」って反省することもあります。でも、「いつも私はあなたのことを愛していて、あなたのことを思ってる」っていうのは常に口にしてきました。今は、娘も20歳を超えて社会人になっているので、そんなこと言ったら「はぁ?」って言われそうだから言わないけど(笑)。娘は私にすごく愛されてきたと思ってると思います。私は料理は苦手だし、仕事も忙しくて完璧なお母さんではなかったけれど、とにかくあなたを大事にしてることはずっと伝えてきました。娘もなんでも言うし、周りからも友だちみたいな親子だと言われます。
── 幼稚園、小学校と受験も経験されたそうですね。
斉藤さん:後に大学に行くことは娘にとって財産になるし、私自身仕事も続けたかったので、早いうちに子どもがどこか入ってくれると安心だなと思って受験は戦いました。
── 受験はどのあたりが大変でしたか?
斉藤さん:特に、幼稚園受験は子どもが幼すぎて、受験自体を理解していないというか、しょうがないんですけど。親が体操教室に行かせたり体調を気づかったり。受験するのは子どもですけど、子どもの受験というより親の受験という感じがしました。でも、そこまで気を張っていましたが、試験当日は子どもが風邪を引いてしまって、鼻水を垂らしながらなんとか受験。結果ダメでした。うちは体調以外にスタートも遅かったと思います。早い家は子どもがお腹の中にいるときから考えているお家もあるし。
小学校受験は塾に2、3箇所通って見事に合格。子どもの成長は待ってくれないので、仕事もしつつ、あのときチャレンジできてよかったです。
── エスカーレーター式の学校に入ったそうですが、入学後は斉藤さんが娘さんの勉強を見ることはよくありましたか?
斉藤さん:ありましたね。ただ、私は勉強が好きだったし、小学校までならなんとなくわかったんですよ。でも、なんでこんなことわからないの?ってイラッとしてしまうんです(笑)。教え方のプロじゃないし、娘も「もうママには聞かない」ってなるので、途中からプロの方にお願いしていました。