結婚したアキラの異動に伴い、新居に引っ越した鈴。そこで待っていたのは、夢見た立派な社宅暮らしとは程遠い、木造長屋での生活でした。
作者の芸子さんは、元美容部員。育休中に子どもを預ける保育園を見つけることができず、職場復帰を断念した経験があります。育児中心の生活のなか、「自分が本当にやりたいこと」を自問し動き出す過程を描いた漫画「社会復帰、どーすんの?!」は、SNS上で共感の嵐となりました。芸子さんが一歩踏み出すきっかけとなったのが、「ワーキングマザー」として生きた実の祖母・鈴の生き方。
芸子さんが描く鈴の物語は、私たちに「やりたいことを諦めない勇気」を届けてくれます。
「なんて言った…?」驚く亭主に説明するも投げかけられたのは「言われたくなかったセリフ」
オーダーメイドシャツ専門店「DADDY Yシャツ」でミシン仕事の働き口を見つけた鈴。さっそく夫のアキラに事情を説明しましたが、「は?なんて言った…?」とのっけから否定的。
「だいたいどこで働くつもりだよ⁉︎」「雇ってくれる所なんてある訳ないだろ!?」と詰問され「…なんとかします」と返すのがやっとの鈴に、アキラが放ったのは「子供のことをいちばんに考えろよ!!母親だろ⁉︎」という辛辣な言葉でした。
PROFILE 芸子
心配性な旦那、手についた米粒を許せない長女、なんだか能天気な次女を家族に持つ、なんとかなるさ精神の芸子さん。C's Comicsから電子書籍『鈴が鳴る』(一)が好評発売中!