元SDN48・近藤さや香さんは、FMヨコハマでラジオパーソナリティを務めており、現在は小学校3年生の長男と2人で暮らしています。シングルマザーとして仕事と育児を両立する近藤さんに、中学受験塾に通うお子さんとの勉強方法やママ友と仲良くなれるコツ、再婚に対する思いなどを伺いました。(全3回中の3回)

子育てで頑張ったことは「勉強の癖づけ」

── 小学3年生のお子さんには、どのような教育をされていますか?

 

近藤さん:「絶対に嘘をつかないで」ということと「お友だちを傷つけることはしないでね」ということは伝えています。ただ、息子は比較的体が小さいからか被害を受ける側になることが多くて。学校から、押されたとかたんこぶができたというような電話をもらうこともあります。

 

保育園や学校は故意でも故意でなくても、相手の名前を絶対に教えてくれません。個人間のトラブルを避けるための計らいなのかもしれませんが、逆に自分の子どもが何かしてしまったときに、何も知らずに過ごすのは嫌だなと思っていて。

 

私自身、幼稚園のころ、リカちゃん人形の髪が切れることを知って、なぜかお友だちの髪を切ってしまったことがあったそうなんです。母は先生から報告を受けて、菓子折りを持って相手の家へ謝りに行って許していただいたようなのですが、今だったら相手のお名前や家を教えてもらうなんてあり得ないことですよね。今の時代は、個人情報とのつき合い方は非常に難しいところだなと思います。

 

── お子さんから相談を受けたり、近藤さんがアドバイスをしたりすることもありますか?

 

近藤さん:すごくマイペースなので、よほど嫌なことをされない限りはスルーできるタイプで、私よりスルースキルが高いと思います。でも、むやみに傷つく必要はないということは教えているので「お友だちが一方的に言ってきて傷ついたのであれば、こうやって話してみれば?」みたいなことは言います。言い返さないタイプなので、飲み込んでしまって苦しまないといいなと気にかけています。

 

近藤さや香
横浜の植物園を楽しむ近藤さん親子

── お二人の普段のスケジュールを教えてください。

 

近藤さん:たまに私も一緒に通学路を歩くのですが、基本的にはお友だちと登校して、私は途中で別れて電車で出勤することが多いです。放課後は学童保育に通っていたのですが、最近は低学年の子たちが多くてあまり行きたがらなくなってきたので、塾など習いごとの日は一度帰宅したあとにお友だちと待ち合わせて一緒に行っています。何かあったときのために、室内モニターはつけていますね。

 

── お仕事をすることとお子さんの勉強を見ることの両立は、どのようにされていますか?

 

近藤さん:自主的に宿題をするという流れを癖づけてあげることは大事だなと思っていたので、塾などのドリルは先にやってから遊ぶ、やらないと遊べないという状況はずっと作っていました。それが功を奏して、今は週末でも朝コソコソと起きて自主的に塾などの宿題を終わらせていますし、本人が「やらないと落ち着かない」という気持ちになってくれているので、このような癖づけを早い段階でしてあげたことだけは、ちょっとよかったことだなと思っています。

 

最初は集中力が持たなかったので、並走して「どこがわからない?」と聞いてみるようにしていました。息子に効果的だったのは、問題が解けなくて「ママ教えてー」と言ってきたときに、私もわからないふりをするんです。「待って、待って!ママもわかんないんだけど。これ難しくない?」と言いながらしばらく考える素振りをして、「あーちょっとわかったかも!」と言うと、息子の闘争心が出てきて「言わないで!」と言いながら解き始めてくれて。ゲーム感覚で、競い合うように問題と向き合っていました。

 

でも恥ずかしいことに、私自身が塾の問題をガチで解けないときがあって(笑)。そういうときは息子に「全然わからないんだけど…。先生に聞こう」と正直に言って、私のX(旧Twitter)にあげました。「答えはこうじゃないですか?」「今の3年生はこんなに難しいの?」などと、みんなの反応が見えて、SNSのありがたみを感じました(笑)。