「私ばっかり」と思うことはあったけど
── では、お子さんたちの幼稚園や学校、野球など、親が参加する場面ではいかがでしたか?
白城さん:幼稚園の送り出しはお願いしたらやってくれました。あと、幼稚園のイベントで親が子どもの前で出し物をすることがあったんですけど、「ちょっと手品をして」ってこちらが頼めば嫌な顔もせずにやってくれる人なんですよ。授業参観や運動会もほとんど参加していたし、親が学校のボランティア活動をする機会も多かったのですが、たいてい参加していましたね。
野球も4兄弟いると練習場所や試合のグラウンドがそれぞれ違ったので、私と主人で手分けをして子どもたちの送迎をしていたし、息子たちに関することはとても協力的でしたね。主人が野球好きなこともあって、息子たちは野球を始めましたし、男同士で野球の話をしながら盛り上がっている姿を見ると、微笑ましい気持ちになりました。
── 多忙ながらもお子さんたちとコミュニケーションをとって。
白城さん:あと、主人は息子たちにちょっと甘いんです(笑)。ある朝、子どもたちが学校に遅刻しそうだから学校まで送ってと言ってきました。私は遅刻してもいいからダメだと言うのです。そうすると今度は寝ている主人のところに行って、無理やり起こしてお願いするんですよ。はたから見ると「甘いなぁ」と思うのですが、主人は息子たちの願いを叶えたいと思う人なので、言うことは聞いていましたね。
主人は基本的にすごく穏やかな人なんです。4人の子育ては大変な時期もありましたし、「私ばっかり!」と思うこともありましたが(笑)、やっぱり山あり谷ありの芸能界で長く働いてくれているし、主人の家事や子育てに対する意識も徐々に変わっていったような気がします。今も、日々感謝をしながら過ごせています。
PROFILE 白城あやかさん
しらき・あやか。元宝塚歌劇団・星組トップ娘役として活躍し1997年3月に退団。98年6月にタレントの中山秀征と結婚。4人の子どもの母。
取材・文/松永怜 写真提供/白城あやか