交際前にプロポーズ婚から「ケンカもゼロ」な夫婦生活
── 憧れの人と結婚できて、羨ましいです。夫婦仲のよさがうかがえるインスタグラムの投稿も多いですよね。
原口さん:9歳年が離れているので夫は精神年齢が高くて、一度もケンカをしたことがないんです。 少しでも険悪なムードになったら、「ごめん!オレが余計なこと言っちゃったね!」と先に謝るので、言い合いにもなりません。
それに、すごくプラス思考で。夫がロケで不在のときに一度、わが家があまりにも大声などで騒がしかったせいで、警察官に自宅を訪問されたことがあるんです(苦笑)。
虐待を疑われたようですが、もちろん、そんなことはありません。三男が胃腸炎にかかっていたので、窓を全開にして過ごしていただけなんです。
後日、それを夫に話したら「そんなおもしろいことがあったときに、なんでオレはいつもいないんだ〜」とこぼしていました。私はどちらかというとマイナス思考で、警察官の自宅訪問にショックを受けていたんですが、夫の言葉で気がラクになりました。
家にいるときは家事もしますし、一度お願いしたことは守ってくれます。まぁ、4人の男児を育てているので、子育てにパワーを使うため、お互いにケンカをしないように気をつけているのもあるかもしれません。
コロナで仕事がない夫を見て「このままだと廃人に…」
── かつて、めぐみさん自身もモノマネをテレビなどで披露されていました。同業者としてご主人のお仕事をサポートすることはありますか。
原口さん:基本的にはないですね。というか、夫は練習嫌いで、いつ練習をしているのかすら知りません。しっかり練習をしてから本番に挑むより、ぶっつけ本番のほうが好きらしくて、自分の特徴を「2割雰囲気、8割勢い」といっています(苦笑)。
なので、仕事面でサポートをすることは滅多にありません。たぶん、無意識のうちに夫のメインは仕事、私は子育てというふうにすみ分けができているのだと思います。
── コロナ禍、ご主人がモノマネ芸人のJPさんと2人で、よくテレビ番組に出演していたのを記憶しています。
原口さん:コロナが落ち着きはじめたころですね。あのときはテレビの仕事で忙しくしていましたが、コロナが流行した当初はスケジュールが真っ白に。別人のようになっていましたね…。
仕事がないので毎日家にいて、日中はずっとソファに座ってゴロゴロ。少しずつ廃人のようになっていく夫は、見ていられませんでした。ヒゲも生え放題で、どことなく顔のしまりもなくなっていって。このままではダメだと思って、「YouTubeとかTikTokをやってみたら?」と提案したんです。
試しにYouTubeで「1人四役」のリモート飲み会をする動画をアップしたら、動画づくりが楽しくなったみたいで、それ以来、毎日、企画やネタを考えるようになりました。
その後、JPさんと2人でテレビに出るようになったときは、嬉しかったですね。夫も「コロナがはやり出したときのオレは死んでたね」「JPがブレイクしてくれたおかげで、オレも一緒に出られてる。YouTubeも『やってみたら?』って言われたから始めたことだし、オレはいつも誰かに助けられてるな」と言っていました。
PROFILE 原口めぐみさん
はらぐち・めぐみ。1984年、埼玉県生まれ。タレント、女優。高校1年生でグラビアアイドルとして芸能界デビュー。様々な特技を持ち、モノマネ番組やバラエティー番組で活躍する。2010年にモノマネ芸人の原口あきまささんと結婚して、現在は4人の男児のママ。
取材・文/安倍川モチ子 画像提供/原口めぐみ