英語がまったくわからないまま現地の学校に入り
── 2009年4月にハワイに移住。当時、長男は中学2年生に、一番下の三女は小学2年生になるタイミングでした。まず、お子さんたちの学校生活はいかがでしたか?
Miekoさん:英語がまったく話せない状態でハワイに行ったので、はじめはかなり辛かったと思います。学校ではESLという第二言語で英語を使う人のクラスに入りましたが、先生が外国の先生なので日本語を喋れる人もいなかったし、友達とコミュニケーションをとるのも時間がかかったようです。休み時間ごとに、兄妹でトイレに集まっていたときもあったと聞きました。特に長男は中学2年生になっていたので自我もあるし苦労しましたね。逆に一番下の三女は7歳で幼かったぶん、一番英語の上達が早かった気がします。あと、性格的な違いもあるのかな。長男長女に限らず、輪に入ってみようとか、恥ずかしい気持ちを捨てて溶け込めるタイプの方が言葉の習得は早いんでしょうね。
── 学校へはMiekoさんが車で送り迎えをしていたそうですね。
Miekoさん:アメリカの学校では親が送り迎えをするのが一般的だったので、我が家も4人一緒に朝と放課後、車で通学させていました。学校には行きたくなくても、兄妹一緒に行くのが習慣のようになっていたので、いわゆる登校拒否のようなものはなかったです。日本のように友達同士で一緒に登下校する機会はなかったのですが、徐々に近所の子どもたちと仲良くなって、少しずつ英語も覚えていきながらハワイの生活に馴染んでいったようです。
── 子どもたちが4人いたことも大きかったそうですね。
Miekoさん:4人いてよかったことはたくさんありますね。子ども同士で助け合ったり、学校で不安なことも話せたでしょうし。私も子どもたちもハワイの生活は手探りから始めましたが、その分、家族の結束は強くなりました。
PROFILE Miekoさん
1969年生まれ。京都府出身。ヨガインストラクター、タレント。学生時代に雑誌『Olive』の読者モデルとして活躍。91年からJALのCAとして勤務した後、94年に結婚。一男三女の母に。2007年に離婚後、2009年にハワイ移住。2018年に再婚を公表。
取材・文/松永怜 写真提供/Mieko