結婚したアキラの異動に伴い、新居に引っ越した鈴。そこで待っていたのは、夢見た立派な社宅暮らしとは程遠い、木造長屋での生活でした。
作者の芸子さんは、元美容部員。育休中に子どもを預ける保育園を見つけることができず、職場復帰を断念した経験があります。育児中心の生活のなか、「自分が本当にやりたいこと」を自問し動き出す過程を描いた漫画「社会復帰、どーすんの？！」は、SNS上で共感の嵐となりました。芸子さんが一歩踏み出すきっかけとなったのが、「ワーキングマザー」として生きた実の祖母・鈴の生き方。
芸子さんが描く鈴の物語は、私たちに「やりたいことを諦めない勇気」を届けてくれます。
「お腹痛いの？」社宅の奥様方に認められたある「言葉」
社宅に住む先輩の奥様方にいびられながらも、厳しい社宅内ルールを守り生活を続け生活を続けている鈴。待望の邦夫をお腹に授かった喜びを感じていたところ、これまで嫌味を言われてきた先輩の奥様に「おめでとう」と祝福されます。
ようやく、この社宅の仲間だと認められたような気がする。そう実感した鈴でした。
PROFILE 芸子
心配性な旦那、手についた米粒を許せない長女、なんだか能天気な次女を家族に持つ、なんとかなるさ精神の芸子さん。C's Comicsから電子書籍『鈴が鳴る』（一）が好評発売中！
