小学3年生の娘と1年生の息子の母である三倉佳奈さん。子どもの自立を促しつつも、つい口に出してしまいたくなる葛藤もあると言います。(全5回中の5回)

「ランドセルに教科書入れたの?」で反発も

── 小学3年生の娘さんと、小学1年生の息子さんの母です。三倉さんが、宿題を見ることもありますか?

 

三倉さん:見ますね。子どもたちは、自分からなかなか机に向かわないので、母と子でよくバトルになります(笑)。

 

── 夏休みなど、長期の休みはさらにバトルに…?

 

三倉さん:娘が一年生のとき、夏休みの宿題をあまりにやらないので、私が「キー!」ってイライラしてしまったことがありました。要は、今までダラダラしてたじゃない。なんで想像できなかったの?長い夏休みの中で計画的にやっていたら、8月の終わりにこんな慌てふためくこともないのにねってグチグチ言いながら、不穏な空気になるんですけど。

 

── 三倉さんは、夏休みの宿題はきちんと終わるタイプでしたか?

 

三倉さん:はい。我ながら根が真面目で計画的に進める方だったので、8月頭には終わらせていたと思います。早く終わらせたほうが楽でしょって思うので、子どもたちの気持ちがまったく分からないです。

 

ただ、普段から「宿題やったの?」「ランドセルに教科書入れたの?」ってあれこれ口うるさく言っていたら、「今、やろうと思ってたのに…!」と余計に反発されてしまうし、だんだん自分からやらなくなっていく気もしたんです。なんでも先回りしてあれこれ言ってるつもりが、逆効果だったり。だから、なるべく子どもたちの行動を見守るようにしていますが、それでも気になるときは「今日って宿題ないんだっけ?」とつい聞いてしまったり…。今でもそこは迷いますね。

 

── 悩ましいですね。何かいい作戦…?があるといいのですが。

 

三倉さん:試行錯誤中ですが、楽しい予定を先に立てて、それに向けて宿題を済ませようという作戦はよくやります。この宿題が終わったら週末家族で遊びに行けるよ。または、土曜日に友達と遊ぶ約束をしても、宿題が終わってなかったら行かせないからねっていう方法は、なんとなく効果があるような気がしています。

 

三倉佳奈
弟に靴を履かせている三倉佳奈さんの娘さん

── 宿題以外でも、子育てで意識されていることがあるそうですね。

 

三倉さん:子育ては、基本的に自立をうながすことだと思っているんです。たとえば、娘が5歳のときに料理をしてみたいと言ったので、娘に包丁を買ってあげました。何回も指を切っていましたが、切ったら痛いと身をもってわかってほしいですし、自分でなんでも体験して学んでほしい。子どもだから危ないと言われそうなことでも、安全を確認してわりとチャレンジさせています。

 

あとは、子どもとの距離感ですね。1年生の息子は甘えるのがうまいんです。「ママ、ママ」ときて「よしよし」と褒めたらなんでも頑張ってくれるから楽チンです。ただ、3年女子になると心理戦も多くなってくるので難しい。親にベッタリするより自立心がある子なので、見守りつつですね。

自分の母に対して今だから思うこと

三倉佳奈
家族でボーリング大会

── 2人のお子さんに恵まれましたが、いざ、ご自身が母になってみて、三倉さんのお母さまに対して思うことはありますか?

 

三倉さん:たぶん、想像を絶するくらい大変だったんだろうなって思います。母に私たちが幼かった頃の話を聞くと、生後しばらくは私も茉奈もミルクの吐き戻しが凄かったと聞きました。飲んでは吐き、飲んでは吐きで、ほとんど寝られなかったと。また、夜泣きも大変で、一人が泣いたらもう一人も泣き出し、結局二人セットで泣いてしまうとか。

 

私の息子も生後しばらくは吐き戻しがあって、なかなか体重も増えなかったんです。小児科に連れて行った方がいいのだろうかとか、いろいろ不安になりましたが、これが二人同時となると相当大変だっただろうなと思います。

 

── ちなみに三倉さんは、反抗期はありましたか?

 

三倉さん:高校生くらいまでなかったんですけど、大学生になってプチ反抗期がありました。ちょっと遅いですよね。自立心が強くなって、母がいろいろと心配してくれることを鬱陶しいと感じてしまったのかもしれません。しかも、私と茉奈が同時にプチ反抗期を迎えてしまって、私たち二人対母一人だったんです。つらすぎますよね。ちょっと大人になった二人から一気にワーワー言われるのは。今さらながら母には申し訳なかったなと思います。

 

自分の子ども時代を振り返ってみると、いろいろと反省することもありますね。つい、子どもに望んでしまいますが、子どもたちに寄り添いながら、一緒に成長していけたらいいなと思っています。

 

PROFILE 三倉佳奈さん

1986年2月23日生まれ、大阪府出身。1996年、NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』で双子の姉・茉奈とデビュー。テレビや舞台など多方面で活躍。オフィシャルYouTubeチャンネル「マナカナんち」更新中。「Family Dream Live2023」が12月17日まで公演中。

 

取材・文/松永怜 写真提供/三倉佳奈