4歳の娘さんを育てながら、仕事をするフジテレビアナウンサーの松村未央さん。アナウンサーとして、親として、これからの目標とは。(全4回中の4回)

働くママとしての目標は西山喜久恵さん

── 4歳の娘さんがいらっしゃるので、家庭を優先して仕事を断ることもあるそうですね。仕事復帰をして3年ですが、焦る気持ちはありませんか。

 

松村さん:焦りはあまり感じないですね。今は「家庭をいちばんに優先させたい」という思いがありますので。今はまだ、夜遅い時間の仕事や出張がある仕事は受けられないこともありますが、時が来ればまたできるようになると思っています。

 

── ご自身の中で、優先順位がはっきりしているから迷わないのですね。

 

松村さん:そうですね、自分が信じた道を行くタイプかもしれません。「メンタルが強い」ともよく言われます。仕事がうまくいかなくて落ち込むことはよくありますが、次の仕事で「挽回しよう」と切り替えるタイプです。

 

その代わり、失敗したことは絶対に忘れないようにして、同じ過ちは繰り返さないようにしています。どこかに記録したりはしないのですが、失敗したことは自分の中にしみつくように、ずっと覚えています。

 

── 目標にされている先輩アナウンサーはいらっしゃいますか。

 

松村さん:「ステキだな」と思う先輩は、西山喜久恵さんです。『めざましテレビ』の人気コーナー「今日のわんこ」のナレーターを長く続けていたり、大型特番を任されていたり、アナウンサーとして信頼されています。子育てをしながら仕事を楽しんでいるところも目標です。

 

何かあればすぐに相談しますし、子ども服のおさがりをいただくことも。頼りにしている大好きな先輩です。西山さんをはじめ、子育てをしながら楽しく仕事をしている先輩たちの姿に、私も励まされています。私も、子育てをしながらテレビに出る姿を見せることで、誰かに「私もがんばろう」と思ってもらえるように、これからもがんばりたいです。

 

大好きな先輩・西山喜久恵さんと
大好きな先輩・西山喜久恵さんと

「ママみたいになりたい」と娘に思ってもらいたい

── ご家庭での目標はありますか。

 

松村さん:娘には、自分の好きなことを見つけてやり続けてほしいと思っています。私も、両親にはやりたいことはやらせてもらえた気がするので、とても感謝しています。娘にも選択肢をたくさん与えて、好きなことや才能を伸ばしてあげられる環境を整えたいですね。

 

家の中では、疲れた顔や不機嫌な顔ではなくて、生き生きとした顔でいたいと思っています。ママとしても妻としても「いつも笑顔でキラキラしている」と思われたいですし、そういう存在でいたいです。そのためには、表情や話し方は大事です。子どもと接するときはニコニコして、目を見て相手をしてあげるようにしています。

 

「ママみたいになりたい」とよく娘が言ってくれるんですけど、ずっとそう思ってもらいたいです。娘が大きくなっても、何でも話してくれて、一緒に買い物を楽しめるような親子になるのが理想です。

 

「ママみたいになりたい」という娘さんと。「いつまでもそう思ってもらいたいです」
「ママみたいになりたい」という娘さんと。「いつまでもそう思ってもらいたいです」

 

PROFILE 松村未央さん

1986年生まれ、神奈川県出身。フジテレビアナウンサー。『めざましどようび』『FNN Live News days』『ノンストップ!』などの番組に出演。プライベートでは芸人の陣内智則さんと結婚。4歳になる娘を育てている。

取材・文/林優子 写真提供/松村未央