華やかで、お金持ちで、将来は好きなことを仕事にできる──音大卒ってそんなイメージ。煌びやかな世界と思われがちな、音大卒女子たちの日常を実際に音大を卒業した漫画家・輪立さくが描きます!

 

音大時代に六手連弾ユニット「アダージェット」を組んでいた凛、愛、冴子の三人は卒業して以来の再会。音楽関連の会社に就職した愛、フリーランスで音楽の仕事をする冴子、そして訳あって音楽を諦め一般企業に就職をした凛。それぞれが思い描いていた将来とは違う生活を送るなかでの、不安や葛藤、ストレスも…。アラサー独女が夜会で繰り広げる雑談から見えてくる音大卒のリアル!

 

音大を卒業し音楽教室を経営する企業に就職した愛。幼い頃からピアノ教室に通っている塩田さんと佐藤さんはタイプは違うけれど習い事を通じて仲良くなりました。小学校の合唱コンクールの伴奏者に立候補したという二人はオーディションを受けることに。

 

中学受験を控え、教育熱心な母親に校内のオーディションに落ちるぐらいならと、ピアノをやめさせられそうになっていた塩田さん。そのプレッシャーもあり、対照的な性格の明るく陽気な佐藤さんと衝突してしまいましたが、お互いの気持ちを伝えることができた二人は無事仲直りできました。

 

結局、ピアノの伴奏者には佐藤さんが選ばれました。娘の頑張りを認めようとしない塩田さんの母親に少し嫌悪感を抱いた愛でしたが、なんと伴奏者として登壇したのは佐藤さんではなく塩田さんでした。

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【第13話】「全然違う…」教え子の演奏を聞いたピアノ講師が驚いたわけ

選ばれたはずの佐藤さんが風邪で欠席となり急きょ代役を務めた塩田さん。練習不足であろう塩田さんのことを心配した愛でしたが、レッスンでの「お互いの良いところを書き出す」という課題をしっかりと活かし、練習に取り組んだ塩田さんの演奏は以前とは見違えるものになっていました。


作/輪立さく