日本で開催された「ラグビーワールドカップ2019」でも活躍した、横浜キヤノンイーグルス所属選手アマナキ・レレイ・マフィ(通称・ナキ)選手。その妻・あずささんが、試合中のマフィ選手の意外な素顔をnoteやインスタグラムに投稿し、「面白い!」とハマる人が続出しています。あずささんがみずから発信を始めた理由とは?

 

家族5人、おそろいのTシャツで笑顔!

noteを始めた本当の理由

── あずささんがnoteやインスタグラムを始めたきっかけは何ですか?

 

あずささん:私とナキの暮らしをみなさんにお伝えしたら、きっと笑ってもらえるんじゃないかなって。でも実は、それ以外にも理由があって。

 

移籍やスランプのときに、ナキはすごくつらい思いをしていたんです。事実の一部分だけを切り取った、誤解を招くような報道を目の当たりにして、私自身すごく違和感を覚えました。試合中の彼はモンスターみたいにつっ込んでいくけれど、家では普通のお父さん。それを自然に伝えたいって思ったんです。

 

── そんな思いがあったのですね。ナキさんからの反響はどうでしたか?

 

あずささん:“読んだよ”とも言われないし、“何を描いているの”と聞かれたこともないんです。でもチームメイトがいつも“めっちゃ面白かったよ”って褒めてくれるらしくて。いくら彼の悪口を書いていようが(笑)、何も言われないので自由に書いています。最近はナキのほうから「俺にタグ付けして。シェアするから」と言うようになりました。

第3子妊娠中のあずささんを気遣うナキさん

── いい旦那さんですね(笑)。アスリートはケガの心配もあります。そのときはどのように接していますか。

 

あずささん:ナキとは“一心同体”にならないように気をつけています。私は家を守って子どもたちの世話をしなければいけないから、一緒に落ち込んで共倒れするわけにはいかないと思っていて。彼のことは気にかけつつも、マイナスなことは伝えないようにしています。だってそれは一番、本人がわかっているから。

 

── ナキさんの性格をよく理解しているのですね。

 

あずささん:そうかもしれません。うちはけっこう、夫婦でラグビーの話もするんです。私もファンとしてアドバイスもするし、妻としての返事もします。彼は“オレ様”っぽいところがあるので(笑)、いろいろな角度で物事を見られないタイプ。だから、たまに周りの人は、こういう考えなんじゃないかな”って伝えたりもします。

ラグビーにはまったく興味がなかった

── そもそも、つきあう以前からラグビーには興味があったのですか?

 

あずささん:全然興味がなかったし、ルールも良く知らなかったんですよ。初めて大学の試合を観に行ったときは、すべてがちんぷんかんぷんでしたね。

 

── ナキさんが2019年のワールドカップで日本代表で出場されたときはどんなお気持ちでしたか。

 

あずささん:私は日本人だから、むちゃくちゃ嬉しかった。日本代表チームなんて素晴らしいって思っていました。でもナキは悩んでいたと思います。トンガで生まれ育った男の子って、みんなラグビーでトンガ代表になるのが夢なんです。そこで揺れ動いた時期はありました。

元ラグビー日本代表のアナマキ・レレイ・マフィ選手
「フィジカルモンスター」の異名をもつナキ選手

── そんな時期も乗り越え、ワールドカップでは大活躍されましたね。とはいえ、プロ選手である以上、引退後のセカンドキャリアも視野に入れているのでしょうか。

 

あずささん:ナキはあまり器用ではないので、セカンドキャリアのために準備したり画策したりとかはできないタイプ。セカンドキャリアで現役時代から事業を立ち上げている人もいますが、ナキには無理。きっとラグビーに集中できないと思います。

 

── 人それぞれタイプがありますよね。そういった話題も含めて、アスリートの奥さま同士で交流したりもしますか?

 

あずささん:交流はありますね。ローラ(山田ローラさん、夫はラグビー元日本代表の山田章仁選手)は、2015年のワールドカップの壮行会で初めて会いました。ワールドカップでは、ナキが所属をしていないチームの奥さんとも交流を持ててよかったです。いまだに連絡を取って、試合のたびにスタジアムで再会をしています。

 

── 今は育児を優先されていますが、子どもの手が離れるようになったらやってみたいことはありますか?

 

あずささん:あります! 今はまだ趣味でスタンドFMというアプリでラジオ番組をやっているのですが、そこで“私は喋るのが好きなんだ”って気づいて。これからも続けていきたいと思っています。

 

それと、自分の気持ちを文字や文章にして表現するのもすごく好きです。これは育児しながらでもできることなので、ずっと続けたいと思っています。あとは…いつかは英語を使う仕事もしてみたいですね。

 

──ナキさんと出会う前は、海外に留学する予定でしたものね。

 

あずささん:元々英語が好きなんですよね。仕事って好きなことじゃないと続かない。生きていくために仕事をすることもときには必要ですが、自分が興味があることを仕事にできたら最高だなって。私の場合はそれが英語なので、将来的には英語を使う仕事がしたいという夢はあります。

 

PROFILE マフィ・あずささん

京都生まれ京都育ち。横浜キヤノンイーグルス所属のアマナキ・レレイ・マフィ選手と結婚後、3児の子育てに奮闘中。ラグビー選手の夫との日々の出来事をnoteやインスタグラム(@amanakileleimafi)で発信している。

 

取材・文/池守りぜね 写真提供/マフィ・あずさ