娘想いの母親をもつ心優しい主人公。一見その親子関係は穏やかなようにも見えますが、互いが相手を思いやっているからこそ向き合えないこともしばしば。
「毒親」「自立」「恋愛」など、今の時代をとりまく題材をテーマにした、福々ちえさんの贈る漫画『息苦しいほど優しいママと逃げたい娘のお話』が話題になっています。
【第75話】母親を拒絶した自分は決して消えたわけではない
母に今まで言えなかった本音を意を決して伝えた娘。
「すっかり大人になったのね」「ママが守っていた小さな女の子はもういないので」と母は少し寂しげでした。
母のことでは辛かったり、悲しんだり、苦しんだこともあったけれど…その頃の自分が“いなくなった”わけではありません。今でも私のなかに大切に育てられてきた私はいます。その大切から逃げ出したかった私もいます。
どれも私に必要な経験で、それがあったからこそ今の私がいるのですから。
作/福々ちえ