「下着透けすぎ!?」白いブラウスに合う下着の色選び専門家の解説に絶賛の嵐

ブラジャーを開発・販売しているこじみくさん（@milkonPANDA）のツイートが、薄着になる季節の下着選びに役立つと話題に。透けにくい意外な色とは？

白いブラウスにおすすめのカラーはラベンダー

── 透けにくいブラの色を検証した投稿に、12万以上の「いいね」がついています。

こじみくさん：春先になると、お客様から「透けにくいカラーはどれですか」というお問い合わせが増えるので、発信しました。透けにくい下着の色といえば「ベージュ」というイメージが強いですよね。実際透けにくいのですが、「ベージュ以外にも透けにくい色はあるんですよ」ということをお伝えしたくて。

── 赤や濃いピンクが透けにくいというのは意外でした。

こじみくさん：肌の色に近くて、明度が肌の色よりも低い色は透けにくいんです。意外に思われた方が多かったのですが、白や薄いピンクは明度が高いぶん、かえって目立つんですよね。白い下着を校則で指定している学校もあるようですが、白いブラウスに白いブラは目立ってしまいます。

ベージュでも、イエベ（イエローベース）の肌の人にはピンクベージュは目立ちやすいです。肌のトーンによって透けやすい色は変わるので、実際に肌の上に置いて選ぶといいと思います。うちもそうですが、今やネット通販でも期間内であれば返品や交換ができるお店がほとんどですから。

── そうなると、いちばん透けにくいのは明度の低いベージュということになりますね。

こじみくさん：そうなんですが、特に思春期の子たちにはベージュは抵抗があるかもしれません。私もできればベージュのブラは作りたくないと思っていて…。できれば気分が高揚するような、きれいな色の下着を着けたいですよね。

そんな方に、ラベンダーはおすすめです。私が販売している下着「24hブラ」のなかでも、いちばん人気があるカラーです。明度が高くないグレーに近いカラーなので、白よりも透けにくく、洋服によってはほとんど隠すこともできます。

「テラコッタ」も人気があります。ベージュよりもオレンジが強いのできれいな色ですし、肌の色に同化しやすくて透けにくいです。

あとは、ブラは好きな色を楽しんで、その上に透けにくい色のキャミソールを着るのもおすすめです。

── 色以外にも気をつけるべきことはありますか？

こじみくさん：最近はやりのプチプラの服は生地が薄いので、たとえ裏地がついていたとしてもすごく透けやすいです。ペチコートやスリップ、ガードルなどのインナーで対策をおすすめします。

残業中ワイヤーブラに耐えられず、起業してブラを開発

── こじみくさんがブラジャーの開発を始められたきっかけは？

こじみくさん：IT企業に就職してSEをしていた頃、残業が多くてワイヤーブラが苦しくて着けられなくなってしまったんです。当時もノンワイヤーブラはありましたが、総レースでかわいいブラが探しても見つからなくて。「じゃあ、自分で作ろう！」と。

国内のOEM工場を200件ほどリストアップして、「ブラジャーを作りたいコジマです」と片っ端から電話をかけて（笑）。ほとんどが門前払いでしたが、なかには話を聞いてくださる方もいて。商品を作る流れや、原価や相場のこと、素材や材料、設計に必要なことを教えていただきました。

── 仕事をしながらおひとりで？

こじみくさん：当時勤めていた会社は副業が禁止されていたので、入社3年目の夏に退職して、ひとり社長として株式会社を設立しました。ブラジャーを作りたいと思ってから半年後のことです。

起業して2年半は、派遣でお仕事をしながら、ひたすら商品開発をしていました。IT企業での経験はものづくりにも生かせましたし、目に見えるものを作るのは、ITでは味わえなかった醍醐味がありますね。

24時間着けていても快適なノンワイヤーブラをネットで販売しているのですが、ご購入いただいた方が、すごい熱量でTwitterなどで拡散してくださったりして、おかげさまで累計3万枚を販売しました。多いときで1日3000枚を販売したこともあります。

── ネット通販でブラジャーを選ぶときのポイントを教えてください。

こじみくさん：ブラジャーは本来、必ず試着をして選んでいただきたいので、返品や交換が可能なお店で買うことですね。サイズが同じでも、商品によってフィット感が違いますから。

成長期はもちろんですが、加齢やライフスタイルでバストのサイズは変化します。生理の前後とか、ダイエットをして体型が変わったときにも。妊娠・出産をきっかけにバストのサイズが大きく変わる方は多いですよね。自分のサイズは意外と頻繁に変わっています。昔のサイズを信じないで、きちんと確認するのがいいと思います。

PROFILE　こじみく（小島未紅）さん